国民的キャラクター「アンパンマン」の生みの親、やなせたかしが94歳の生涯を閉じた。アンパンでできた顔を弱った人に食べさせる可愛いヒーローは、幼児向けの作品だと思われがちだが、その底流には、絶望の連続だったやなせの人生が色濃く投影されている。若き日の過酷な戦争体験。長くヒットに恵まれず苦悩した日々。妻を襲った不治の病…。やなせが作詞したアンパンマンのテーマには「なんのために生まれて なにをして生きるのか」「そうだうれしいんだ生きるよろこび たとえ胸の傷が痛んでも」等々、深い人生哲学が込められている。
僕は昨年の夏、アンパンマンミュージアムを訪れた。現在では全国に4ヶ所(横浜、名古屋、仙台、神戸)でオープンしている同ミュージアムだが、その本家本元が今回僕が行った、やなせ氏の出身地・高知県香美市にある「香美市立やなせたかし記念館 /アンパンマンミュージアム」である。

2014/01/03(金) | Art | トラックバック(0) | コメント(0)