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Math. Econ. シラバス

Mathematical Economics のシラバスをまとめておこう。
担当は中堅プロフェッサー。既に何年かこの授業を担当しており、レクチャーノートの整備等含め、安定した授業運びだ。質問の受け答えも、過剰でもなく過小でもなく、必要十分。その点から評判のよかった教授ではある。一方で、時折退屈そうに講義している様子もありありなのが頂けない。ただ彼の立場で考えてみると、基本的な経済数学を何年も担当するのは、さすがに飽きがくるのかな、という気もする。

1.Foundations of Optimization
Matrices and Determinants, Matrix Definiteness, Multivariable Differentiation, Implicit and Inverse Function Theorems, Separating Hyperplanes Theorem,

2.Theory of Lagrange/Kuhn-Tucker
Unconstrained optimization, Constrained optimization, Envelope Theorem, Convex Structure/Quasi-Concaviti(Convexity)

3.The Maximum Theorem
Correspondences, Fixed point theorems

4.Difference/Differential Equation
Linear systems, Eigenvalues, Nonlinear systems, Uniqueness and existence, the fundamental theorem of ordinary differential equations

5.Dynamic Programming
Finite/Infinite Horizon, Bellman equations

6.Measure Theory
Measure and Probability, Lebesgue Integral, Convergence, Conditional Expectation


Required Textbook は、Sundaram。丁寧な記述がよい。とくに、Lagrange, Kuhn-Tucker では、各ステップの解説が丁寧で、"cook book" としての役割十分だ。また定理が当てはまらない具体例を「これでもか」というくらい挙げてくれるので、それが理解の助けになる。「盲目的に定理を当てはめるなよ、前提条件をきちんと確認せよ」という著者からのメッセージですね。承知。

Recommended Textbook は、SB(Simon and Blume)。味気ない本ではあるものの、定番だし復習の際にたまに参照するので、とりあえず持っておこうかという程度。US Amazon では $100 以上のお値段なので、買わずに済ませているクラスメイトもちらほら。



個人的に、SB よりも気に入ったのは、Carter の "Mathematical Economics"。数学と経済学の橋渡しをしているのは2冊とも同じだが、SB が数学視点が強いのに対し、Carter は経済学視点が強いのが特徴。それに加えて、ウェブサイトが充実しているのが◎。書籍では第6章までしかないところ、オンラインでは新たな第7章として Dynamic Optimization を補充している。そして何より練習問題の解答集を用意してくれているのが有難い。アメリカの教科書では、練習問題に解答が付いていなかったり、別冊別料金であったりするので、これはうれしい。Thank you, Prof. Carter !



Measure Theory では、Macro1 と同様、SLP(Stokey, Lucas, and Prescott)。7章のみを参照+レクチャーノートで補足。しかし、Measure Theory が、Macro, Metrics, Math で少しずつ重複するのは何とかして欲しかったな。順番もばらばらだったので、いつも、「また Measure かよ」と感じていた印象が強い。授業間の調整や連携って、あまりないものなのかしら。




2008/12/21(日) | Economics | トラックバック(0) | コメント(0)

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