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日本のざわめきと米国のざらつき

そんな日本のざわめきは、そのままアメリカに伝わることはない。阿吽の呼吸で分かってよ、というのはやっぱり無理な話なのだった。アメリカの新聞や雑誌を読んでいる限り、日本に対する注目度はいつになく高いと感じる。ジャパンパッシングと言われ続けたものの、今回の政権交代は、日本をパスするべからずと再認識させることに一役買っている。

しかし、そこには負の側面もある。アメリカに過度の不安と不信を与えているという意味で。ニューヨークタイムズに掲載された鳩山論文がその例と言えるだろう。そもそもの原因は情報不足なのである。日本の民主党が知られていない。ハトヤマとは何者だ、というところから始まるのである。だから、鳩山由紀夫の紹介の仕方が面白い。政治一家に育ち、麻生太郎とは祖父の代からのライバルといった記述はまぁお決まりなのだが、注目すべきは学歴の紹介の仕方だ。報道の最初の頃は必ずと言ってよいほど、スタンフォードでPh.D.を取得と書かれていたのだ。これは数少ない情報の中でも、アメリカにとっては鳩山本人を知る有力な手がかりなのであろう。

そしてこの「スタンフォードPh.D.」という肩書きは、「今回の相手は手強いぞ」という行間を伴っているように感じられるのだ。そこにはアメリカ特有の、アメリカの学位偏重主義もあるのだが、それと同時に、自分たちと同じ教育を受け同じ舞台に立つ「タフネゴシエーター」といったニュアンスが伺える。それは、エルビス・プレスリー程度ではしゃいでくれた前前前首相とは全く異なるタイプだぞ、という構えでもある。日本のざわめきは太平洋を超え、ざらつきとなってアメリカに伝わっているのである。鳩山由紀夫は予期せぬ形でアメリカを構えさせている。これが今度どう展開するか、相手に構えを取らせた時点でこちらが優勢という武道のような法則が成り立つのかどうか、このスタンフォードPh.D.の実際のネゴシエートに注目している。



2009/09/13(日) | News | トラックバック(0) | コメント(0)

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