若き経済学者のアメリカArt ≫ SAYONARA, MoMA

SAYONARA, MoMA

MoMAに行くことはもうないかな、という気持ちを強めている。もちろん近現代アートの所蔵は質・量ともに他の美術館を凌駕するものであり、これまでも訪れる度に大いに勉強になった。しかし、どうにも面白くないのである。アート作品そのものではなく、美術館としてのあり方が。

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面白くないことの1点目は、余裕のない観光客。もっとゆっくり観て回ればよいのにと思うのだが、ツアーの制限時間もあるのだろう、フロアを足早に駆け抜けていく人のいかに多いことか。ここがNYの主要観光スポットになってしまったのだから仕方ないとはいえ、そんな観光客の皆様に混じって入館の行列に並ぶのは、ちとしんどいね。

2点目はミュージアムショップ。行く度に質が落ちていますな。例えば、メガネケースが売っているのだが、これって東京の格安メガネショップでは無料で付けてくれるものだよね?そんな安っぽい商品を、MoMA マークを付けて$20で売るというビジネスってどうなんだろうか。よく言えばそこまでブランド価値を高めたという成功例なのだろうが、そういう安易な商売に手を染めると、未来は明るくないように思うゾ。

知人デザイナーの作品がMoMAショップに並んでいるのだが、その彼の嘆きを聞くことがある。要は、MoMAに買い叩かれていると。新人や若手、とくに無名であればあるほどMoMAに選ばれることが、名声を得ることにつながるわけだから、どうしても美術館は殿様商売にあぐらをかく。しかしそれが一流美術館のやることかねという疑問を拭えないのだ。アーティストを育てていくことも彼らの役割であるはずなのだが、「マネジメント」という言葉は、そんな使命感すら吹き飛ばしてしまったかのように感じられる。メガチャーチの運営でも感じたことと同じだが、僕は彼ら本来の使命を忘れさせるほどのマネジメント志向が、自分でも驚くほどにキライなのだよ。


MoMA: Highlights Since 1980: 250 Works from The Museum of Modern Art, New York

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2010/01/19(火) | Art | トラックバック(0) | コメント(0)

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