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10年に一度のU.S. Census

2010年は、10年に一度アメリカで実施される国勢調査(U.S. Census)の年だ。送られてきた調査票にはこんなカバーレターが同封されていた。(太字原文ママ)

March 15, 2010

A message from the Director, U.S. Census Bureau

This is your official 2010 Census form. We need your help to count everyone in the United States by providing basic information about all the people living in this house or apartment. Please complete and mail back the enclosed census form today.

(略)


今日中は無理だぜ~と思ったけど、とりあえず簡単なところで、「Race: Japanese」にチェックを入れてみた。よしこうなったら在米日本人代表の一人としてガツンとアメリカ政府に物申してやるか、と気合いが入ってきた。まぁもちろん自由回答欄なんてないんで、決められた選択肢を選んでいくだけなんですが・・・。

このCensusは経済面でも政治面でも重要なデータとなる。その指標を基に各種公共事業や教育・福祉への予算が決められていくし、人口変化次第では各州を代表する議員定数も変わってくることになる。例えば、wikiにあるように、2010年Census によってテキサス州は4議席増え、逆にオハイオ州は2議席減と予測しているところもある。この議席数の変化は、2012年の大統領選挙にも影響を及ぼすことになるため、その意味でも注目が集まる指標だ。1990年→2000年の議席数の変化も見てみると、どの州の議席数が拡大(減少)しているのかは、一目瞭然だ。テキサス州は1990年Censusで決められた定数が30議席だったのが、2000年Censusでは32議席、そして2010年Censusでは36議席(予測)となっておりその伸びは著しい。去年夏の Economist でも「テキサスの隆盛、カリフォルニアの衰退」と2州の比較特集があったが、税制や移民受け入れ等の規制の少なさがその要因だという。Forbes でも「いま起業するならテキサスだぜ」特集をやっていたが、そういうことなのだろう。失業率も全米平均よりはずいぶん低く、景気の底堅さと人口流入が続いているのではないだろうか。

テキサス以外でも、アリゾナ、フロリダ、ジョージアの各州が議席数を増やしているようだ。一方で大都市を抱える州では議席減が目立つ。ニューヨーク、ペンシルベニア、イリノイの各州は1990年から減少が続いており、マサチューセッツ、コネチカット、ニュージャージーも横ばいもしくは微減となっている。アメリカの大統領選挙は予備選も含め長期間にわたり、どの州をどれだけ重点的に選挙活動するのか、その戦略そのものが勝敗を大きく左右する。大統領選のたびに各候補の参謀がクローズアップされ、選挙後には関連書籍が相次いで出版されることからも、各陣営のマーケティング手法であったり、選挙コンサルタントといったものがいかに注目されているかが分かる。今年のCensusの結果ももちろん彼らの今後の選挙戦略に大きな影響を与えることになるだろう。そんな彼らはどんな気持ちでこの調査を見守っているだろうか。そして彼らはどんな視点でこのデータを分析するのだろうか。その結果は2012年の大統領選挙の勝敗として明らかになるのかも知れない。

2010/03/18(木) | America | トラックバック(0) | コメント(2)

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Suzuka

『Census』

こちらでもCensusのお知らせが来ていました。私のところでは来週配布と回収があるらしい。RAの仕事の中に、寮に住む生徒のCensusを集める、というのがあって、ホントにその日のうちに集めろ、という指示なんですよねー・・。
ほんとかなぁ。それとも、通販番組なんかで必ず言われる"Call now!"といった形骸化された決まり文句みたいなもんなんだろうか。

2010/03/26(金) 03:21:31 | URL | [ 編集]

tamago

『Re: Census』

> Suzuka さん
さすが寮長! 僕みたいにまだ記入していない人も多いと思いますので・・・、回収もがんばれ~。 そういえば先日のニュースでやってましたけど、通常の郵便サービスが行き届かないアラスカの奥地には、特別スノーモービル隊が出動するみたいですね。全国津々浦々まで、何とも大掛かりな調査だとあらためて実感しますな。

2010/03/26(金) 14:04:16 | URL | [ 編集]

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