若き経済学者のアメリカAmerica ≫ アメリカの micro trends

アメリカの micro trends

データ分析を通じて大統領選挙を勝利に導いたとされる一人が、Mark Penn. 1996年のビル・クリントン再選の立役者として知られている。彼はCensus はもちろんのこと、各種の統計指標および自分自身でも実施した調査をもとに、どの有権者に何をどのようにアピールしていくべきかを分析した。そして、1996年選挙の浮動票の行方は、"Soccer Mom" が握っていると結論づけた。Soccer Mom とは、「郊外に住む中所得層の既婚女性。学校に通う子供を持ち、自分のことよりも子育てに関心が強い。子供のサッカーの試合では応援+送り迎えを欠かさない」といった層を指す。主婦ではなく有職者で、自分でミニバン(またはステーションワゴン、SUV)を運転する傾向が強い。「サッカー」という表現と語感が、バスケとベースボールの国アメリカでは当時とりわけ新鮮に響いたそうだ。

"It's the economy, stupid" のフレーズで1992年大統領選挙を勝ち取ったクリントンは、1996年選挙では経済よりもむしろこの Soccer Mom に訴える施策をアピールしていった。それがこの浮動票の取り込みと、その結果としての再選につながったと言われている。

"Microtrends" はそんな Mark Penn が2007年に著した一冊。クリントン以降そして Soccer Mom 以降、アメリカのデモグラフィック/ライフスタイル/消費行動がどう変化しているのかをまとめている。例えば、

・People are retiring but continuing to work.
・Teens are turning to knitting.
・Geeks are becoming the most sociable people around.
・Woman are driving technology.
・Dads are older than ever and spending more time with their kids than in the past.


データを表層的になぞっただけの指摘や、必要以上にキャッチーに書かれた表現も含まれるものの、本の中で取り上げられた事例はどれも面白く、確かにそういう変化があるかも知れないと思わせる。選挙アドバイザーとはこういう視点でデータを見ているのかという点でも興味深く読んだ一冊である。


Microtrends: The Small Forces Behind Tomorrow's Big Changes



2010/03/20(土) | America | トラックバック(0) | コメント(0)

«  |  HOME  |  »

コメントの投稿














管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバックURL
http://theyoungeconomist.blog115.fc2.com/tb.php/170-c4a8780c
 |  HOME  |