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イケメン/ビジンは本当にもてるのか?

ウチダ先生の言う、「適切な配偶者についての一般的基準」というものがありうる、という幻想は、実はアメリカでもよく当てはまるようだ。今アメリカで一番勢いがある出会い系サイトは? と問われれば、多くが "Ok Cupid" と答えるだろう。ハーバード卒(応用数学科)のCEOが率いるこの若い会社は、そのデータの取り方・見せ方がとてもうまい。さすが数学科と思わせるデータや、そのユーモアに溢れた分析が評判を呼んでいる。NY Times の記事に彼らの特徴がうまくまとめられているが、その中にある次の台詞が秀逸だ。

“We’re not psychologists,” said Sam Yagan, chief executive of the company. “We’re math guys.”



さて、そんな “math guys”たちのデータ分析、個人的に最も面白く読んだのが、 "Your Looks and Your Inbox" 。要は、プロフィール写真がイケメン/ビジンだと受け取るメール数も多いのか?を検証しているのである。まずは男性視点で見てみよう。次のグラフは女性のルックスを、「最も魅力的(5)」から「最も魅力的でない(0)」までで選択評価したときの分布を表している。主観的評価になるが、「すげぇビジン」はあんまりいないけど「すげぇビジンじゃねえ」も少ない。多くは平均周辺に集まっているという評価など、男性の視点はなかなか妥当ではないですか。

Male-Attractiveness-Ratings.png


それなのに・・・。次のグラフ(太線)で示されるように、男性がメールを送るときの送り先は、圧倒的にビジン集中である。それにしてもキミたち偏り過ぎ。でも、グラフが右端で急降下しているように、「ビジン過ぎる」と今度は逆にメールを送る男性が激減だ。面白すぎるゾ、オトコども。高嶺の花にはやっぱり声はかけられないのね。お前らまとめてチューガクセーかよ(オレ含む)、という結果に思わず苦笑いだ。

Male-Messaging-Curve.png


そんな男の子たちに対し、女性は(いつだって)もっとオトナだ。以下のグラフは、今度は女性が男性を評価したものだ。まずは点線部分。なんですと!女性は男性の80%以上をみんなひっくるめて「う~ん平均以下ね」と評価していることになる。つ、つめてぇ・・・、心が冷えるゼ。そういうときは、「Ok Cupid の男性登録者の8割はきっと本当にブサイク君なんだよ・・・」と自分を納得させましょう。だが、メッセージの送信先となると、男性のような偏った結果にはなっていない。水色の実線が示すように、イケメン以外のオトコノコにもちゃんとメールが行き届いているのである。おぉ、ありがとう女神様、「平均以下のボクたち」(笑)にも声をかけてくれて!

Female-Messaging-Curve.png


というように、ウチダ先生が心配する一般的基準に対する幻想は、男性の女性に対する美的規準という形で顕在化しているようなのである。いい加減、目を覚ませよ、男子中学生(のままの大人たち)!ということだな。




2010/04/05(月) | Economics | トラックバック(0) | コメント(0)

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