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黒島の夜空ノムコウ

八重山諸島には個性豊かな島々が点在する。観光拠点としての石垣島、伝統的集落が残る竹富島、亜熱帯の自然に覆われた西表島などなど。島好きにはたまらない魅力があちこちに溢れているが、その中でも僕が気に入ったのは黒島。人口約200人と牛3,000頭が暮らす平坦な島だ。観光客は少なく、静かでゆっくりとした時間が流れているのが何とも心地よい。民宿に泊まり、牛に餌をあげる手伝いをしてから散歩して、浜辺に腰掛け本を読み、透き通った海にちょっぴり触れてみること以外に、とくにやることはない。それが島の毎日だ。

夜、車を走らせるとしばしばライトの先にヤシガニを見つけると言う。それを料理して食べるというのも知らなかったなあ。おじいとおばあが多くても皆げんきそのもの。高齢とか老人といった言葉がこれほど似合わない場所が日本にあるとはね。さすが長寿の国、琉球。

そんな小さな島だったからこそ、夜は本当にびっくりした。星降る夜空という陳腐な言い方しか思いつかないが、まさにそれが手の届くところにあったのだ。頭の真上から水平線の彼方まで、夜空いっぱいを星たちが埋め尽くす。何等星の光までがここに届いているのだろうか。だから北極星もさそり座もその他大勢の中に埋没し、見つけることすらできない。そして流れ星の多いこと。星が流れるのが何ら特別なものではなく、こんなにも普通のことだったなんて知らなかった。首が痛くなるまでずっと夜空を見上げ続け、その様を目に焼き付ける思いで僕はその日の眠りについた。


kuroshima.jpg



2010/07/13(火) | Japan | トラックバック(0) | コメント(0)

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