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与那国と花酒

石垣島からもさらに飛行機に乗り継ぎ、ようやく辿り着いた与那国島。文字通り、日本の最西端だ。それ以外にもこの島を特別たらしめていることがある。それが花酒。沖縄ではそれぞれの島に特有の泡盛が有名だが、アルコール度数60%のものはこの島でのみ醸造され「花酒」という別名で呼ばれている。人口1,700人のこの島は三つの集落に分かれ、そして集落ごとに「どなん」「与那国」「舞富名」の醸造所がある。それは日本酒や焼酎を含めてのことだが、いかに酒というものが日本各地のコミュニティの中心を成しているかを象徴しているようである。

このことは、どんな小さな町にも地元のためのパブやバーがあるヨーロッパと共有するものでもあろう。しかし、残念ながらアメリカでは(今のところ)ほとんど感じることがない。もちろんアメリカにもバーやクラブを始め、酒を飲ませるところはいくらでもある。ただそれが周辺コミュニティの核になっているか、地元住民から愛されているかと言えば全く別の話になるように思えるのだ。実際、僕がたまに訪問する老夫婦が住む田舎などでは、地元に溶け込んでいるなぁと思える酒場をまだ目にしたことがない。

僕は日本の地方の多くに見られるような、地元の人がみんなでその店を盛り立てていこうという気質が大好きだ。どっちが客だか店主だかも分からない関係性であったり、酒を飲めばみんな仲間だと言わんばかりに余所者や旅行者を招き入れてくれる気持ちも嬉しい。そしてそんな雰囲気は、八重山全土を包んでいる。そういう空気を味わいに、僕はぜひともまたこの最果ての島を訪ねたいと思うのだ。


west_yonaguni.jpg



2010/07/15(木) | Japan | トラックバック(0) | コメント(0)

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