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英語で考えるスピーキング

「オレが話す英語ってどんだけ poor なのよ・・」と嘆いてみたが、実のところ本音では「それがどうした」と思っている。ネイティブのレベルには達せないのは承知なのだから、重要なのはそこからの乖離をどれだけ少なくできるかということに尽きる。そして発音という観点からみると、一般的な日本人の英会話は、十分に通じるものだと思うのだ。

留学生の出身国によっては、本当に強烈なアクセントがあり、そもそもどの英単語を発したのかすら分からなかったりすることがある。それに比べたら、日本人がよく指摘される r と l の区別だとか、v や th の発音なんて、まったくもって些細な問題でしかない。だから、僕が授業中の自分の英語トークで意識しているのは、発音なんかではなく「メロディとしての英語」なのである。

もちろんそういう生意気なコトを僕自身が言っているわけではないぞ。Dr.ヴァンスの本にそう書いてあるのだ。ところで毎回思うのだが、日本人向けに英語をレクチャーする人って、何故にこういう「怪しげな風貌」の人が多いんだろうね(笑)。しかし以前書いたように、Dr.ヴァンスの前著『パワー英単語100』は、僕が英語の推薦状を書いたときに本当に役に立った。そんな個人的な経験があったからこそ、彼が書くこの英語スピーキングの本にも、素直に従ってみようという気になったのである。

以下2冊のうち『ワンランク上のビジネス英語術』は、よりカジュアルな英語コミュニケーションに焦点が当てられている。そのため、研究発表等のプレゼンや英語での授業には『英語で考えるスピーキング』の方がより参考になる。僕にとって今まさに授業で役に立っているのが、第5章の「英語のメロディ」と、第6章の「標識となる言語」。


ドクター・ヴァンスの 英語で考えるスピーキング―すらすら話すための7つの思考法 日本人の知らないワンランク上のビジネス英語術 エール大学厳選30講


メロディに関しては、どの単語を強調するかで使い分ける高音・低音のトーンステップ。そして各ステップを滑らかにつなげたトーン・スライド。実はどちらも目新しいことではない。僕にとってより重要なのは、これらを明確に意識した上で、前回書いたように自分の英語トークを聞き直すということだ。分かっちゃあいるけどその通りにできないのが英語である。自分では思い切り強調したつもりなのに、後々聞き直せば全然そうなっていないことが痛いほどよく分かるのである。

「標識となる言語」とはつまり transitional devices のこと。英語のライティングでも同様だが、however や in addition, for example, as a result 等々、パラグラフの前後を結びつけると同時に、「話題がどう変わるか」のヒントを前もって文章の読み手や話の聞き手に伝える役割を果す。プレゼンや授業で言うなら、新しいスライドに移るたびに付け加えておきたい一語である。


こうしたことを踏まえて目指す到達点は、トーン(強調)と transition (展開)だけで、話している内容の8割は伝わるということ。そういう英語コミュニケーションの big picture を描いたときには、発音だとかアクセントといったことが極めて些細な問題だということが改めてよく分かるだろう。

だから、僕の授業は日を追うごとにどんどん芝居がかってきた(笑)。トーンの高低はもちろんのこと、強調するタイミングでは声そのものが大きくなるし、transition で次の話題へと勢いよくダイヴする。なんだかもう「授業ハイ」なわけである。でも、これだけ大げさにしゃべっても全然許されちゃう英語って、結構楽しいかも。






2011/06/20(月) | English | トラックバック(0) | コメント(0)

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