背水の陣で講義に臨む僕にとって、一日一日がまさに真剣勝負。もしここで負けたら、ここで舐められたらもう後がない、そういう必死さで毎回の講義準備に取り組んでいる。その中で最も意識しているのは、本日のキーワード・キーフレーズである。今日の授業の中で、ここだけは理解して欲しい、このポイントだけは抑えてもらいたい、そういう気持ちを込めたワードでありフレーズである。
発音やアクセントが悪かろうと、これだけはきっちり伝えねばならぬ。だからシツコイほどに何度も繰り返す。それも手を変え品を変え、言い含めるように話して聞かせる。そういう状況に立ったとき、今回も役に立ったのが、英単語の言い替えに焦点を当てた以下の単語帳。以前、英文推薦状を書いたときに重宝したように、凡庸な単語を「パワー単語」に置き換えていくだけで、みるみると自分の英文が力強く変貌していったことに我ながら驚いたものである。そしてそれは英語スピーキングでも全く変わらない。むしろライティング以上に使えるなと思ったのは、スピーキングであればカジュアルな英単語も問題なく使えるため、手持ちの札数がどんどん増えていく、という感覚と自信につながることである。
パワーに欠ける単語であっても、普通のトークの中では十分に使えるし、むしろそういう比較的弱い単語が続いた後に、「本日のキーワード・キーフレーズ」としてパワフル単語を使えば、それこそ極めてメリハリが効くのである。

英語のライティングおよびスピーキングの双方において、手を変え品を変え、そして「単語を変え」て伝えることの効果は極めて大きい。つまり、英単語の数は手持ちの札数であり、その使い分けは武器の持ち替えだと言えるのだ。日本語で書かれた英語テキストはこの数年、とても充実した内容の、レベルの高いものが揃ってきたとつくづく感じるが、今回挙げた2冊は僕が実際に使ってみて、特に使えると実感したオススメのものである。その続編の『英単語帳+70』にはまだ目を通していないのだが、出版されたこと自体にはとても納得。自分が書く英語・話す英語に彩りと強弱を加えたいというのであれば、手元に置いていずれも損はないテキストだと思う。


パワーに欠ける単語であっても、普通のトークの中では十分に使えるし、むしろそういう比較的弱い単語が続いた後に、「本日のキーワード・キーフレーズ」としてパワフル単語を使えば、それこそ極めてメリハリが効くのである。


英語のライティングおよびスピーキングの双方において、手を変え品を変え、そして「単語を変え」て伝えることの効果は極めて大きい。つまり、英単語の数は手持ちの札数であり、その使い分けは武器の持ち替えだと言えるのだ。日本語で書かれた英語テキストはこの数年、とても充実した内容の、レベルの高いものが揃ってきたとつくづく感じるが、今回挙げた2冊は僕が実際に使ってみて、特に使えると実感したオススメのものである。その続編の『英単語帳+70』にはまだ目を通していないのだが、出版されたこと自体にはとても納得。自分が書く英語・話す英語に彩りと強弱を加えたいというのであれば、手元に置いていずれも損はないテキストだと思う。

2011/07/06(水) | English | トラックバック(0) | コメント(0)