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三つ子の魂とビジョン

The New Yorker の記事 "The Visionary" が面白い。バーチャル・リアリティという今となっては古臭くも聞こえる分野の第一人者である Jaron Lanier を取り上げたもの。彼は現在、Microsoft Research のコンピュータ・サイエンティストだ。

その彼が昨年著した "You Are Not a Gadget: A Manifesto" (邦訳『人間はガジェットではない』)は、現代のデジタル技術に批判的かつ挑発的な物言いが話題となった。曰く、ティーンネイジャー達のオンラインでの行動や言動は "driven more by fear than love" であり、Facebook を始めとするソーシャル・ネットワークは、共産主義国に見られた、fakey-fakey な社会生活を人々にもたらしている、と。

記事の中では彼の著書よりも、彼の生い立ちやキャリアに焦点が当てられる。言い得て妙と思ったのが以下の一節で、Jaron のその風貌からしても、ビジョナリー、フューチャリスト、エヴァンジェリストみたいな言葉は超お似合いなのだが、マネジメントやプランニングといった用語からは程遠いよね(笑)。

Lanier is often described as "visionary", a word that manages to convey both a capacity for mercurial insight and a lack of practical job skills.


もう一つ印象に残ったのが、彼の両親についての話。特にコラムの締めともなっているように、以下の一節は興味深い。Visionary などという言い方は時に天賦の才能のように思われることも多いが、幼い頃の教育というのも相当大事なんじゃなかろうか。

My dad was more into 'Be the Buckminster Fuller or the Frank Lloyd Wright'--be the weird outsider who becomes influential. Which is a kind of where I ended up.



人間はガジェットではない (ハヤカワ新書juice)




2011/07/31(日) | Books | トラックバック(0) | コメント(0)

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