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タングルウッド: 森の中の音楽会

あっという間にアメリカでは新学期の9月を迎えてしまったが、8月の終わりは超大型ハリケーン「アイリーン」で大騒ぎだった。結果的には、不安視されたほどの大規模な被害はなかったものの、8月最期の週末は多くのショップが店じまいし、各種イベントが中止になるなど、皆それなりに備えていたのである。だから、そのときタングルウッドに来ていた僕は思いっきりその影響を受けてしまったのである(泣)。

マサチューセッツ州のはずれにある避暑地タングルウッドでは、毎年夏にはボストン交響楽団が拠点を移し、音楽祭を開催している。その公演を聴きに行ったのだが、ハリケーン直撃という天気予報により日曜日の本公演は中止、土曜日のリハーサルだけ聴くことができた、というわけなのである。残念だが仕方なし。その分、力の入ったリハーサルが聴けたかも(?)

野外公演ということで、こういう原っぱの真ん中で、
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こうやってデッキチェアにのんびり座って鑑賞する人が多い。
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子供づれも多く、音楽会というよりはもはやピクニックである。でも、そういうのいいよね。世界に冠たる楽団だからってかしこまって聴くんじゃなくて、こーゆーゆるい楽しみ方も。
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ちなみにこの人たちは客ではなく、実はパフォーマンスする側。コーラス担当の皆さんなのだが、聴いているこちら以上にゆるい雰囲気だったりする。
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ボストンシンフォニーオーケストラといえば指揮者の小澤征爾。ということで、これが Seiji Ozawa Hall である。
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そのホールの名付け親は、ソニーの元社長であり音楽家でもあった大賀典雄。なにしろ今回僕が聴きに行った公演も "The Norio Ohga Memorial Concert" という名称。彼が個人としては最大の寄付者であっただけでなく、小澤征爾の盟友としても、そしてソニーという企業としても、ボストン交響楽団を支援し続けた様子、そしてそれが讃えられているこの刻印を見ると、あらためて「小澤」と「大賀」の世界的スケールの大きさを感じずにはいられない。大賀氏が16億円を寄付して軽井沢にコンサートホールを造ったことなんて、彼にとってはちっぽけな話だったんだろう。

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彼以上の金額をあれやこれやに寄付する人も多々いるだろうが、どこか下心が見え隠れすることも多い。それでいいと思うし、実際にもしオレ本人が将来何かの間違いででかい金額を寄付することがあれば、そりゃあもう名誉欲スーパー丸出しで行くぜ。「オレの名前を彫れ」ってね(笑)。

だからこそ彼のように、あれだけを寄贈しながら、「ホールの名前にはオレのダチ、小澤の名前を付けてくれ」という唯一つのリクエストが余りにもかっこよく映える。人はカネを稼いだ額(だけ)でなく、その使い方で(も)評価が決まるというのは、確かにそうかも知れぬ。ということは思い切りカッコつけた使い方ができるように、トコトン稼ぐべしということなんだな。いやそれも十分立派な下心か・・・。

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2011/09/09(金) | Art | トラックバック(0) | コメント(0)

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