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荷物のイレモノ:コンテナ物語

"World in the Balance" で描写された度量衡の歴史。そこから連想するのが次の二冊だ。ひとつはDainさんがスゴ本として紹介していた『数量化革命』。以下の記述に見るように、すごく面白そう。ぜひとも読んでみたい本である。

なぜ西欧が覇者なのか?これに「思考様式」から応えた一冊。キモはこうだ。定性的に事物をとらえる旧来モデルに代わり、現実世界を定量的に把握する「数量化」が一般的な思考様式となった(→数量化革命)。その結果、現実とは数量的に理解するだけでなく、コントロールできる存在に変容させた(→近代科学の誕生)。


数量化革命

もう一冊は、以前に読んだ『コンテナ物語』。これも本当に面白かった。だいたいコンテナなどという陽の当たらないアイテムが主役になるなんて思いもよらなかった。そういう意外性と同時に、世界的な物流の巨大さ、そこにビジネスチャンスを見る発想の大胆さ、そういうものがぎゅうぎゅうに詰まった第一級のノンフィクションなのである。それこそ「グローバル・スタンダード」という今では聞き飽きた言葉のまさに先駆けと言えるだろう。

そんな「コンテナ革命」の衝撃は、コンテナ以前の世界を知っていなければ分からない。しかし、当時その大変化の真只中にいた松井証券社長・松井道夫の以下のインタビューからは、そのインパクトがいかに破壊的なものであったのか、現在でも十分過ぎるほどに伝わってくる。本書『コンテナ物語』は、箱を制し、規格を統一し、海を跨いで、ビジネスを仕上げた、そういう壮大な物語なのである。超おすすめの一冊。

(松井道夫)日本郵船に勤めていたときに、すさまじい自由化の洗礼を受けましたからね。海運はコンテナ船の登場で一変しました。これが登場するまで、海運は高等数学の世界でした。積荷は大きさや重量などすべて違うし、積み降ろし港も違うから、数学を駆使するのが腕の見せどころだった。ところがコンテナ船が登場し、そんな複雑な計算は不要になった。(中略)米国西海岸から日本への復航運賃はたちまち20分の1になったのです。


コンテナ物語―世界を変えたのは「箱」の発明だった




2012/03/23(金) | Books | トラックバック(0) | コメント(0)

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