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Implication

経済モデルの Implication について議論したことも、今学期の大きな学びだ。とくに、数多くのモデルをカバーした、Macroeconomics の授業で顕著であったように思う。

正直なところ、ここまで現実との整合性を突き詰めているとは思っていなかった。理論の精緻化、数学モデルの高度化にこそ力点が置かれており、モデルの妥当性は二の次ではないかと考えていたのだが、決してそんなことはない。導かれた結論が、現実の経済に照らし合わせてどう解釈できるのか、という視点が欠かせないと改めて実感させてくれる授業であった。

もう一つ、Implication の議論で面白かったのは、「数学に強い=Economic Intuition が豊か」、とは必ずしもならないところ。クラスを見渡して全体的に言えるのは、数学に強く、テストの成績がよいのはアジアからの留学生。アメリカ人学生は点数も下の方で苦戦気味。しかし、これがImplication の議論になると逆転することがしばしば。アジア人留学生が揃いも揃って押し黙ってしまう中、何人かのアメリカ人が、鋭い意見、ユニークな意見、現実感があると思わせる意見を連発したりする。それが面白い。(本当は「面白くないゾ!」と言わねばならないところだが・・。)

よい paper を書くためには、
1.数学的な厳密さ、 は大前提として、
2.Assumption の妥当性、 それに加えて
3.Implication の深さ/現実感/意外性  があるべきなのだろう。

以前、鹿島茂の『勝つための論文の書き方』を読んだ際、社会学・文学系の論文だなと斜め読みしかしなかったのだが、よい論文を、「『?』に始まり『!』に終わる」と定義していたことは覚えている。ここアメリカに来て、Implication の議論を通して、もう一度きちんと「?」と「!」を考えてみようと思った。

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2008/12/19(金) | Class | トラックバック(0) | コメント(0)

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