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食料と水の世界地図

石油と同様に、食料や水もまた世界の戦略商品と位置づけられる。過去に「セブン・シスターズ」と呼ばれた石油を取り扱った企業群はその後の業界再編を経て、現在は4社の「スーパーメジャー」へと統合された。同じように、ADM社やカーギル社等で世界の穀物流通をほぼ支配するのが「穀物メジャー」5社だ。飲料水の世界もまた、世界の3大ブランドである、ペリエ・ボルヴィック・エビアンを有するネスレ社およびダノン社の市場シェアが圧倒的に高い。

そんな食料と水の生産・流通・消費を、カラフルでビジュアルな資料集としてまとめたのが、以下の The Atlas シリーズ。小学校の社会科必読書としたいくらいよく出来ている。大豆・小麦・飼料・淡水といったものが、どの国で生産・収穫され、どのように運ばれ、どの国の消費につながっているのか、といったことが、世界地図に綺麗に色分けられ整理されていく。それは同時に、世界の飢餓・貧困といった面にも目を向けさせることになる。

巻末には各国別の基本データが抑えられているが、本書の狙いは細かい数字を提示することではなく、世界地図を色分けと矢印で図解し、文字通りの「ビッグ・ピクチャー」を提供することだろう。今後も2,3年毎に新たなデータを用いて改定し続けて欲しいシリーズである。


食料の世界地図 第2版 水の世界地図 第2版 刻々と変化する水と世界の問題




2012/03/02(金) | Books | トラックバック(0) | コメント(0)

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