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チャーター・シティーと独立精神と『マイ国家』

経済学者ポール・ローマーのTEDトークは、以前おすすめした通り。その彼が中米ホンジュラスで取り組むチャーター・シティーは、香港をモデルとして各種規制を大幅に緩和した経済特区であり、その野心的な都市建設には経済学やビジネス等各方面から注目が集まる(The Economist 記事)。

しかし、そんな取り組みを遥かに凌駕する野望的な国家建設とも呼べるプロジェクトが、今、サンフランシスコ沖で進められているのである。『クーリエ・ジャポン』2月号の特集「世界を動かすキーパーソン」でも取り上げられた、著名投資家ピーター・ティールがその首謀者だ。果たして実現可能性はどの程度あるのか、疑問に思うのが大半だろう。彼らをクレージーだと見なすのが普通だろう。

しかし、「自分が世界を変えられると本気で信じる人たちこそが 本当に世界を変えているのだから」とアップルが謳い上げたように、アメリカには常にクレージーな人たちがいる。そしてそのクレージーさが、「物事を変え」「人間を前進させ」てきた。であるならば、星新一『マイ国家』ではブラックジョークに過ぎなかった新国家建設も、ひょっとしてこのアメリカ人たちなら、やり遂げてしまうかも知れないね。


COURRiER Japon (クーリエ ジャポン) 2012年 02月号 [雑誌] マイ国家 (新潮文庫)




2012/01/24(火) | America | トラックバック(0) | コメント(0)

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