若き経済学者のアメリカRyuugaku ≫ スピーチとプレゼン

スピーチとプレゼン

地元コミュニティでスピーチする機会に恵まれた。年配の人たちがよく留学生の面倒をみているようで、15分程度で何か話すようにとのこと。とはいえ、なにしろ初対面の方々ばかりだ。基本的な自己紹介と、留学して勉強していること、最近の日本経済、といった内容について簡単に話すことにした。

写真やグラフなどを貼り付けたスライドを準備していった。そして、当日。なんと!プロジェクタがないじゃありませんか!! 確認しておかなかった僕のミスです・・・。このハプニングのせいで、スライドなしで話すことになったのだが、結果的には何とかうまく話せたように思う。このスピーチの機会と、パワーポイントを使わなかった(使えなかった)という経験で、いくつか気づいたことがある。

1つ目は、スピーチとプレゼンが全くの別物であるということ。スピーチ+スライド=プレゼン、という図式も成り立たない。スピーチはスピーチなのだ。そして僕を招いてくれた人たちがいかに「スピーチ」を大事なものと考えているのかが分かった。何かスピーチをと依頼されたにも関わらず、パワーポイントで発表の準備をしたことが最初のすれ違いだったわけだ。

彼らが期待したスピーチとは、端的に言えば、「お前は何者か」「どんな考えを持っているのか」を話すものだ。そこには、スライドでないと説明できないようなものは何もない。写真もグラフも必要ない。求められるのは、自分の内の考え(大きく言えば思想や哲学)と、相手とのコミュニケーションだけだ。それが彼らのいう「スピーチ」なのだと感じた。

2つ目は、上記に関連することだが、質問では「おまえはどう考えるか」という問いかけがほとんどだったことだ。例えば、「日本の人口減少に対し、どんな対策が必要になると『お前は』考えるか」、「日本の90年代と同じような、アメリカのゼロ金利政策を『お前は』どう思うか」、「金融市場をより規制すべきという意見に『お前は』どう思うのか」といった具合だ。それぞれの回答にも納得してくれたように感じたが、それは僕の回答そのものに同意したというわけでは決してなく、僕という個人がそういう意見を持っている、という事実に満足してくれたのではないだろうか。

拙い英語で話したが何とか通じていたのだろう、質問をたくさんもらったのは嬉しかった。一番最後の質問はちょっと難しかった(聞き取れなかった部分もアリ)のと、そろそろ時間カナという思いもあって、「まさにそうしたことを勉強するために留学してきたのです」と返したら、満場の笑いと拍手をもらうことができた。本当に答えられなかっただけなので何とも複雑な気持ちなのだが、、、まぁ結果オーライということにしておこう。

ありがたいことに、来月また別の会合で話をしてはどうかというお誘いを受けた。もちろん喜んで出席せて頂きます。そして早速、以前書いた「スピーチの師匠」にくっついて再度練習だ。












2009/01/18(日) | Ryuugaku | トラックバック(0) | コメント(4)

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ken25

『No title』

出張の電車内より。
なかなかの奮戦ぶりだね~。
こんな経験ができるのもすごいし、鍛え上げられそう。
頑張って~

2009/01/19(月) 07:13:43 | URL | [ 編集]

タマゴ

『Re: No title』

> ken さん
ありがとう!
頑張ります~

2009/01/23(金) 15:40:29 | URL | [ 編集]

渥美クライマックス

『スピーチとプレゼンの違い』

この記事を含めて、全エントリーを拝見させていただきました。特に「スピーチとプレゼンの違い」は興味深いです。「おまえはどう考えるか」が問われるし、「おまえはどう考えるか」を表現しなければそれはスピーチではないということですね。参考にさせていただきたいと思います。今後の記事も楽しみにしております。

2009/03/03(火) 23:56:09 | URL | [ 編集]

tamago

『Re: スピーチとプレゼンの違い』

> 渥美クライマックス さん
コメントありがとうございます。
大変むずかしい課題なのですが、自分の「考え」と「言葉」だけで、どれほどのものを伝えることができるのか、これからも考えていきたいと思います。その意味では、先日の村上春樹氏のエルサレム賞授賞スピーチがとても勉強になりました。その伝えたい「思い」「メッセージ」なんだよな、と。

2009/03/06(金) 15:14:47 | URL | [ 編集]

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