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フェイスブック上場申請とCOOシェリル・サンドバーグ

フェイスブックの上場申請書類を興味深く読んだ。こういうものをこれまでじっくり読む機会がなかったということもあるのだが、何かとベールに包まれた非上場企業の情報がついに明らかになった、という物珍しさもあるわけだ。

第一に、オフィシャルな数字。同社が明らかにした最新のユーザー数や収入・利益といった数字は注目に値する。同資料の中でもグラフ化されているように、同社の急成長を改めて見せつけられる思いだ。

•We had 845 million monthly active users (MAUs) as of December 31, 2011, an increase of 39% as compared to 608 million MAUs as of December 31, 2010.
•We had 483 million daily active users (DAUs) on average in December 2011, an increase of 48% as compared to 327 million DAUs in December 2010.
•We had more than 425 million MAUs who used Facebook mobile products in December 2011.
•There were more than 100 billion friend connections on Facebook as of December 31, 2011.
•Our users generated an average of 2.7 billion Likes and Comments per day during the three months ended December 31, 2011.


Revenue $3,711 million
Net income $1,000 million



第二に、経営陣の年収とボーナス。ま、ただの野次馬根性なんですけどね。大量に株式を保有している彼ら彼女らにとって年収の多寡なんて意味ないのかも知れないが、ベースサラリーとしてこれくらい貰ってるんだ、へぇーという程度の感想は持てる。

第三に、そして個人的に最も興味深く読んだのが同社の事業リスク。同分野での競争が激しくなっていること、個人のプライバシーがよりいっそう法的な問題に展開していくこと、そして成長鈍化と広告収入の低下。そういった「分かりやすいリスク」と並んで一際僕自身の目を引いたのが次の一項目。

The loss of Mark Zuckerberg, Sheryl K. Sandberg, or other key personnel could harm our business.


ザッカーバーグは引き続き先頭にたって同社を指揮していくだろうが、より現実的なリスクは同社ナンバー2であるCOO、シェリル・サンドバーグの動向だろう。以前にも書いたように、アメリカの次期財務長官そして将来の大統領とも目される彼女にとって、フェイスブックの上場はキャリアの一区切りであり、これを機に次の活躍の場を求めても何の不思議もない。先日の世界経済フォーラム@ダボスでも、彼女の政界進出の可能性が話題になったようだ(ニューヨーク・タイムズ)。上場による資金調達規模だけでなく、創業者CEOと並んで「リスクファクター」に名を連ねる彼女の去就にも注目が集まる。




2012/02/04(土) | America | トラックバック(0) | コメント(1)

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上場廃止

『No title』

とても魅力的な記事でした!!
また遊びに来ます!!
ありがとうございます。。

2012/03/10(土) 16:16:36 | URL | [ 編集]

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