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続・アメリカで歌舞伎にはまる

つづいて、市川團十郎・市川海老蔵が主演する『勧進帳』と『紅葉狩』。2007年に、パリのオペラ座ガルニエ宮で公演された内容だ。三谷作で初めて(真面目に)歌舞伎を観た僕は、次は一気に歌舞伎界でも一二位を争う人気作『勧進帳』を鑑賞したのだが、これがまた面白い。

さすがに300年以上も受け継がれてきた作品だけあって、言葉遣いや体の動きには時折分かりづらいものも含まれる。でもそれはDVDで流れる同時解説(舞台中はイヤホン解説があるらしい)が過不足なく説明してくれる。これは初心者には大変ありがたい。

ご存じの方も多いだろうが、『勧進帳』のあらすじは、源頼朝に追われる義経・弁慶の一行が奥州へと向かう逃避行の途中、北陸の関所であわや変装が見破られ捉えられそうになる、というもの。山伏に化けた弁慶の迫真の演技、山伏の手下になりすました義経の正体が割れそうになる緊張感、それを誤魔化すべく義経を杖で叩き続ける弁慶(とそこに見える主従の絆)、そして全てを分かった上で弁慶・義経一行の関所越えを認める関守・冨樫。そういう見所・泣き所満載の、なるほど確かに日本人から愛され続ける作品なのだと分かったのだった。(『勧進帳』フランス公演も一部YouTubeにアップされている)

このパリ公演では、父親である市川團十郎が弁慶を演じるものと、息子の市川海老蔵が弁慶を演るものの2パターンが用意されたようだ。でも素人目で見ても、やっぱり親父の弁慶の方が迫力ある。その上、パリの初日では出演者それぞれがフランス語で一言挨拶していったのだが、團十郎のスピーチはそれこそ立派なものだった。そういうのを見て、「市川團十郎」(現在十二代)の名前の重さというものを感じたりしたのだった。


市川團十郎・市川海老蔵 パリ・オペラ座公演 勧進帳・紅葉狩(DVD付) (小学館DVD BOOK―シリーズ歌舞伎)




2012/06/20(水) | Japan | トラックバック(0) | コメント(0)

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