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続々・アメリカで歌舞伎にはまる

ここで僕は告白せねばなるまい。アメリカで歌舞伎DVDを鑑賞するだけでは物足りなくなってしまったのである。だから、歌舞伎を観に、日本に帰ることにしました・・・。

観に行くのはもちろん、今月から始まったばかりの四代目市川猿之助の襲名興行である。待ってろ亀治郎、いや四代目!彼のプロフィールはWikipedia等で確認しておいて欲しいが、若手実力派の歌舞伎役者、慶応文学部卒、そして香川照之とは従兄弟という関係だ。

というわけでオレは今日も一心不乱に研究を続けているのである。もちろん歌舞伎のね(笑)。とりあえず初めて舞台公演で歌舞伎を観るわけであり、まずはその観劇作法から勉強中。うまいタイミングで「澤瀉屋!」とか「四代目!」とか掛け声かけられるだろうか。裏方大道具さんに向けた「長谷川!」っていうものもあるらしいぞ。

あとは舞台の仕掛け、化粧・衣装・そして隈取の意味を確認し、ストーリーのあらすじと見所を抑えておくことだろうか。そういうことを、観劇ガイドブックを眺めながら、初心者として一つ一つ勉強中なのである。いやあ、マジ楽しみ!

歌舞伎がわかる本 (双葉社スーパームック) 歌舞伎を楽しむ本 (人生を10倍楽しむ!カルチャー図解)


もう一つの事前準備は、歌舞伎の歴史自体を知っておくこと。そのスタートとしては、前回も書いたように、300年以上に渡って歌舞伎界の中心を成す名門、市川宗家(團十郎)から始めるのがいい。『團十郎の歌舞伎案内』ではその團十郎自身が、歌舞伎の歴史すなわち市川家の歴史について語る。

一方の『悲劇の名門 團十郎十二代』は、殺人や自殺といったスキャンダラスな歴史にあえて光を当て、近年の海老蔵の六本木深酒暴行事件もその歴史の一ページに過ぎないのではと思わせる。そんな「成田屋」のオフィシャルウェブサイトでは、市川團十郎家系図から、前回書いた『勧進帳』を含めた「歌舞伎十八番」まで、様々な解説が付いている。

團十郎の歌舞伎案内 (PHP新書 519) 悲劇の名門 團十郎十二代 (文春新書)


そして最高に面白かったのが、漫画『かぶく者』。今まで全く聞いたことなかったけど超オモロイ。歌舞伎の心意気と技量のみならず、歌舞伎界の舞台裏で静かに進められる政治と権力闘争まで、リアルな迫力に満ちた傑作だと思う。

かぶく快感! 「かぶく」とは、歌舞伎役者がご見物(観客)の心をつかみ、意のままに揺さぶる事をいう。それは無上の快感なのだ!面白がらせりゃ、勝ちだよな?見る者を「かぶく」天才・新九郎(しんくろう)が、 伝統と格式の歌舞伎界に殴り込み! 伝統も格式も関係ない、ただご見物(観客)を”かぶく”のみ!駆け出し役者の市坂新九郎、新宿でのストリート歌舞伎を手始めに芸の道をわがまま気ままに突き進む!!


しかし、大変残念なことに、ストーリーもこれからぐっと面白くなるぞ、という第8巻で漫画は完結する。その強引な終わらせ方は、やはり多くのファンにとっても謎だったようで、編集側からの打ち切り説、それも不人気だからではなく歌舞伎界からの圧力があったのでは?といったウワサまで飛び交っている様子。いずれにしろ、それくらい話題になるオモロイ漫画なのだ。歌舞伎初心者こそ必読。そして、最終巻では「第一部」完とあるだけに、読者としてはぜひとも第二部のスタートを期待しようではないか。

かぶく者(1) (モーニングKC) かぶく者(8) <完> (モーニングKC)


最後に、今回僕が観に行く襲名興行の主役である四代目猿之介(もと市川亀治郎)についても学んでおかねばならない。というわけで、まずは『猿之介三代』でその名の歴史を振り返りつつ、今は梅原猛との対談集『神仏のまねき』を読み進めているところなのである。ああ忙しい、忙しい(笑)。ところでカメ様?、愛着あるだろうけど、市川亀治郎オフィシャルウェブサイトは、いつから四代目市川猿之助サイトに名前が変わるのかね?

猿之助三代 (幻冬舎新書) 神仏のまねき (梅原猛「神と仏」対論集 第三巻) カメ流




2012/06/22(金) | Japan | トラックバック(0) | コメント(0)

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