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アメリカ独立記念日に異邦人を思う

7月4日、アメリカ独立記念日。米国で最も華やかな「国民の祝日」だろう。勝利の喜びと、自由の獲得。そうしたムードは独立から二百数十年を経た現在でも、街中で鳴り響く音楽や、夜空に打ち上げられる花火に見ることができる。しかし、以前、アメリカの11月末のサンクスギビング(感謝祭)について書いたように、この国にいる人の誰も彼もがこの記念日を祝っているわけではない。多くの日本人のように、全く無関係という場合も多いだろう。それを感じるとき、僕個人としては、「ああ僕はいま異国にいるんだ」とか「僕はこの地では異邦人なんだよな」と、改めて思ったりするわけである。

と同時に、移民とその子たちが増え続けた結果、独立を勝ち取った彼ら「マジョリティ」がいま「マイノリティ」へと変わろうとしている事実、そして旧マジョリティが抱えているであろう今後に対する獏とした不安、そして旧マイノリティのさらに勢いづくエネルギー、そういったものを僅かながらも感じたりするのである。アメリカに来て以来変わることないのだが、僕にとっての7月4日、そして感謝祭といった米国の「国民の祝日」は、誰が国民であり、どの層がその中心を占めているのかと考える、貴重な機会なのである。

オバマが「ただ一つの米国」と政治・宗教・民族の融和を訴えたのが2004年の民主党党大会。あれから8年、アメリカの断絶はより一層深いように思う。つい先週は、医療保険改革法(オバマケア)が最高裁で合憲と判断されたものの、世論はまっぷたつ。合憲判決はオバマ政権の勝利である一方、11月の大統領選挙に向け、オバマケア反対のメッセージを明確に打ち出せる共和党を勢いづける結果ともなっている。




2012/07/04(水) | America | トラックバック(0) | コメント(0)

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