以前とてもおもしろく読んだ "Scorecasting: The Hidden Influences Behind How Sports Are Played and Games Are Won" が、ついに訳書『オタクの行動経済学者、スポーツの裏側を読み解く』として登場した。ベースボールやアメフトの試合を経済学的な視点で斬った本書の内容は、あの『ヤバい経済学』を彷彿とさせると書いたけれど、実際に今回の翻訳を担当したのも『ヤバい経済学』と同じく望月衛。
しかし何ゆえこんな書名になってしまったのだろうか。あとがきを読むとどうやら、「出版社の皆さんの努力」によって、「二転三転したのち、現在の姿」に落ち着いたとのこと。ただ、出版社としては売れるタイトルを考えるのは当たり前とは思うのだけれども、そんなにヒネらなくてもよいのではと思わざるを得ない。
一方で、やはり以前に紹介した『野球人の錯覚』だが、これはタイトルのセンスがいいよねー。「チャンスの後にはピンチが来ますから」とか「四球やエラーで試合の流れが変わりましたね」みたいな、解説者のゆる~い通説を統計的に検証し、ただの空説で錯覚に過ぎないと指摘する。その視点には、ときに大笑いし、ときに苦笑いする。いずれにしても、ベースボールの統計学や、フットボールの統計学が、今後もいっそう広がっていくことを期待したい。


一方で、やはり以前に紹介した『野球人の錯覚』だが、これはタイトルのセンスがいいよねー。「チャンスの後にはピンチが来ますから」とか「四球やエラーで試合の流れが変わりましたね」みたいな、解説者のゆる~い通説を統計的に検証し、ただの空説で錯覚に過ぎないと指摘する。その視点には、ときに大笑いし、ときに苦笑いする。いずれにしても、ベースボールの統計学や、フットボールの統計学が、今後もいっそう広がっていくことを期待したい。




2012/08/13(月) | Economics | トラックバック(0) | コメント(0)