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フットボールの統計学:続報

一昨日書いた、プレミアリーグのデータ無料公開についてだが、まず初めに、データを公開したのはマンチェスター・シティだが、データの中身はシティの選手にとどまらない。公式サイトで発表されているように、昨シーズンのプレミアリーグにおける、全チーム、全選手、全試合のデータなのである。このインパクトはもの凄い。

だから以下のように、昨シーズンのマンチェスター・ユナイテッド対シティのダービーマッチを両チームの視点から分析することが可能なのだ。ちなみにこの試合は、ユナイテッドがホームで1-6という歴史的な大敗を喫した、あの試合である。この試合をシティの立場から、個人選手別のデータを見てみると、例えば次のようなことが分かる。

合わせて5得点を叩きだした3人のフォワードや、1ゴール1アシストの活躍を見せたMF シルバが目立つのは当然のことなのだが、実はその影ではもう一人のMF トゥーレが、成功パス66に失敗6と、チームで最も精度の高いプレイを終始続けていたということが、きちんと数字で把握できるのである。

ちなみに、大敗したとはいえ、ユナイテッドでパスの起点となりかつプレイ精度も高かったのはルーニーである。といったことが個人選手ベースで簡単に可視化できるのだ。どう、すごくない?



っていうのはもちろん僕が作ったグラフではないんだけどね(笑)。なんと早速にデータ分析結果の第一報が出たのである。仕事早っ!! The Guardian に記事が掲載され、様々な interactive graphics がシェアされている。彼らが言うように、ここではまだ "some of the key stats" がビジュアライズされているに過ぎない。しかし、この先ユーザー間の議論を通じて「こういう指標が必要なんじゃね?」とか「こんなアプローチはどうよ?」と、次々と新しい提案・発見が、そしてその報告・共有が連鎖していくのではないだろうか。

確かにサッカーのデータ分析は、野球と比べて格段にハードルが高い。しかし、野球のデータ分析黎明期においては、Bill James が一人で黙々と取り組んできたことを思うと、現代のソーシャルとシェアの時代においては、サッカーのデータ分析はひょっとすると予想を遥かに超えるスピードで発展していくのではないだろうか。そしてそのコミュニティとアクティビティを "accelerate this growth" していくことがマンチェスター・シティの狙いでもあるのだ。いやあ、面白い!




2012/08/22(水) | Economics | トラックバック(0) | コメント(0)

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