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セクション別アカデミック・ライティングのテキスト

アメリカで新学期を迎えるたびに、ひそかな楽しみにしているのが、どういうクラスが開講され、どんなテキストが使われるのかということ。とくに興味を持っているのが、アカデミック・ライティングのクラスである。

以前にまとめたように、この分野でのベストセラーとロングセラーはほぼ固定しており、新しいテキストが取り上げられることが少ない。だからこそあえて同分野で書籍を出そうという人の心意気には大いに感銘を受けるし、そんなテキストを使ってみようかという講師の判断も尊敬すべきものだと思うのだ。実際に、昨年発見したアカデミック・ライティングのテキストも、二冊とも良書だったと思う。

そして、今年発見したのがこちらのシリーズである。これまでにリストアップしたものは、アカデミック・ライティングにおける一般ルールを解説したものが多かった。それとは対照的に、このシリーズでは、論文を "Abstract" "Introduction" "Literature review" のセクションに切り分けて、その目的から書き方までを説いたもの


Abstracts and the Writing of Abstracts (Michigan Series in English for Academic & Professional Purposes; English in Today's Research World) Creating Contexts: Writing Introductions Across Genres (English in Today's Research World) Telling a Research Story, Writing a Literature Review: English in Today's Research World

ひとつひとつのセクションにここまで目を配り、気を配り、心を配らねばならないと反省させてくれる素晴らしいシリーズ。自分の論文で、自分が実際にどう書いているのか、そしてそれは著者らが指摘するポイントとどうずれているのか、そういう違いを一つずつ確認できるという点で、とても実践的な構成と内容だと思う。

ただこれらをシリーズで揃えるのはお値段の面でしんどい、もしくは各セクションのポイントだけ抜き出して欲しい、という向きには、同じ著者がまとめる "Academic Writing for Graduate Students: Essential Tasks and Skills" が最適だろう。上記シリーズと同様に、本書一冊の中で、セクション毎に意識するべき要点が簡潔にまとめられている。

Academic Writing for Graduate Students: Essential Tasks and Skills (Michigan Series in English for Academic & Professional Purposes)


以上4冊、今まで全く知らないテキストだったのだが、アカデミック・ライティングでは外せないシリーズではないかと思う。そういう気づきがあるという点で、新学期というのはそれなりに楽しみなのである、毎年ね。








2012/10/05(金) | English | トラックバック(0) | コメント(0)

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