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もう一人の主役

昨日の大統領就任演説で、ある意味、オバマ以上に注目を集めたのが、この男だったのではないだろうか。Jon Favreau、オバマのスピーチライターだ。昨日の就任演説だけでなく、これまで数多くの演説を手掛けてきた。名演説の裏に、名スピーチライターあり、というのはオバマも歴代大統領も同じだ。

例えば48年前に就任演説を行ったJ. F. ケネディ大統領、そのときの以下の台詞は今も人々の間で語り継がれる。このフレーズそのものはJFK自身の手によるものとされるが、そのときのスピーチライターを務めたのがTed Sorensenだ。

And so, my fellow Americans: ask not what your country can do for you -- ask what you can do for your country. My fellow citizens of the world: ask not what America will do for you, but what together we can do for the freedom of man.



さて、そのオバマのスピーチライター Jon Favreau。その資質や大統領との関係は、これまでのライターと大きく異なっているように見える。

第一に、圧倒的に若い。 現在わずか27歳。この年齢にして大統領側近のスピーチチームを束ねる。当然過去最年少だ。しかも、オバマチームに加わったのが23歳のとき。そこから4年間の選挙活動をスピーチの面で支え続けてきた。さらに、それ以前にはケリー上院議員のライターを務めていたというから驚きを通り越す。なんという実力の持ち主なのだと。

第二に、baby face

第三に、オバマとの関係がユニークだ。オバマに、"not so much a speechwriter as a mind reader" と冷やかされるように、気持ちや考えを汲み取るのが抜群にうまいのだろう。なにしろオバマ自身が名ライターだ。自伝も執筆するし、一躍名前が知られた4年前の民主党党大会での演説は彼自身が書いたものだ。そんなオバマが求めたのが、単なるライティングのスキルではなく、オバマの考えを先回りして理解する能力、だったのだろう。

現在はFavreau が草稿を書き、そこから二人で内容を詰めていくというプロセスだ。この関係を築くために、彼はオバマの自伝を隅から隅まで読みつくし、長い選挙活動に帯同することで、その思想を吸収していったとのこと。だから彼は、「今、オバマがどんなメッセージを伝えたいか」が分かる。とんでもなくスゴイ関係だ。

最後に、Favreau のコメントで興味深かったのが、選挙に負けたときのスピーチが大事だという指摘だ。民主党内の指名争いでヒラリーに敗れたペンシルバニア州。そこで何と言うか考え抜いたことが一つのターニングポイントになったという。なるほど、と思う。僕個人にとっても敗者の演説の方が印象に残った。それも好印象として。

新大統領に就任したオバマ。そのスピーチを手掛ける Favreau。弱冠27歳のベビーフェイス。彼らが発する新たなメッセージに期待を寄せている。

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2009/01/22(木) | President | トラックバック(0) | コメント(3)

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ito takayuki

『No title』

you are looking good, i am happy.
I've read all your articles.
interesting!!!

please write about your feel and thought as a young economist from japan.

I think that staying in United States at this time is very very exciting amazing experience. isnt it?

enjoy your staying and keep writing this blog please!


よろしく!

2009/01/23(金) 23:48:52 | URL | [ 編集]

ito takayuki

『亜米利加の実際』

若き経済学者に質問!

サブプライムバブルがはじけて、経済危機になったというけれど、
オバマが大統領になって、
アメリカは実際、どういうムードなの?
庶民の間に、これから世の中よくしていくぞ!という盛り上がりがあるのかな?

2009/01/24(土) 00:12:30 | URL | [ 編集]

タマゴ

『Re: 亜米利加の実際』

> Hello! ito-san,
大統領就任日当日の盛り上がりはスゴかったですよ。びっくり!
でも、「(自分たちで)世の中よくしていくゾ」というムードというよりは、「(大統領は)世の中よくしてネ」という期待のように感じます。

ちなみに、当日の盛り上がりは、もうあっさりと落ち着いています・・・。

2009/01/24(土) 14:59:25 | URL | [ 編集]

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