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The Signal and the Noise: Why So Many Predictions Fail-but Some Don't

オバマ再選という結果に終わった2012年のアメリカ大統領選挙。今回の選挙で一躍名前を売ったのは、共和党の副大統領候補ポール・ライアンかも知れないし、選挙ウォッチャーのネイト・シルバーかも知れない。(Tech Crunch 記事

ネイト・シルバーはアメリカでもっとも注目されている選挙専門家。シカゴ大学経済学部を卒業した後、2002年に、KPMG会計事務所に勤務中にメジャー・リーグ野球選手の統計的評価システムPECOTAをを開発した。これは映画「マネー・ボール」で日本でも知られるようになったセイバーメトリクスをオンライン化したもので、2007年にはPECOTAをBaseballProspectus社に売却して、選挙予測の分野に進出。2008年のオバマ対マケインの大統領選で50州中49州の勝敗を的中させ、いちやく注目されるようになった。現在、FiveThirtyEightブログはニューヨークタイムズの一部となっている。


4年前の大統領選挙で注目を集めたシルバーだが、それ以前には『マネー・ボール』を地で行くようなユニークな経歴をもつ。その彼が先月出版したのが "The Signal and the Noise: Why So Many Predictions Fail-but Some Don't"。天気から景気そして選挙まで、予報・予想・予測といったものを統計学的な観点から分析してみせる。

昨日までは米国アマゾンで普通に買えたものが、彼が今回の選挙でも相次いで予測を的中させたことで、書籍ベストセラーで急上昇。現在書籍は品切れ中。もちろんキンドル版も売れている。こんなことも本人に言わせればそれこそ「予想通り」なのかも知れないが、その大統領選挙分析アプローチに関し、数多くの賞賛(と批判)を集める彼はいま間違いなく時の人なのだろう。


The Signal and the Noise: Why So Many Predictions Fail-but Some Don't マネー・ボール (RHブックス・プラス)







2012/11/08(木) | President | トラックバック(0) | コメント(2)

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(元)ロンドン在住学生

『予測における「当たり」と「ハズレ」』

(ビッグ)データを用いた予測は面白いですね。予測において、当たり・ハズレの基準をどのように設定するのかという問題(?)が気になっています。

「来季、この投手の防御率はいくつになるか」といった問いや、「来年度、商材Zの需要はどれくらいか」といった問いでは、ズバリ的中は難しいように思えるので、こうした問題があるのではないかなと思っています。

予測をして評価される立場であれば、予測値の幅を広めに取り、「外した」と非難されないようにしようと思います…(小声)。

2013/09/03(火) 17:29:57 | URL | [ 編集]

tikin

『Re: 予測における「当たり」と「ハズレ」』

こんにちは。選挙でもスポーツでも勝ち/負けがはっきりしているものは、当たり/ハズレが明確ですからね。その分はずしたときのインパクトも大きいので、数値予測よりもコワいと言えばコワいですね・・・。

2013/09/05(木) 10:43:01 | URL | [ 編集]

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