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最強のクライマー夫婦物語『凍』と、山岳救助漫画『岳』

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photo credit: Phahie / TomFahy.com via photopin cc


期間限定の無料お試しキャンペーンを利用して、Kindle版漫画『岳』を読んだのだが、これが素晴らしく素敵なものだった。本当にすまん今まで読んだことなくて。もしまだ読んだことがない人向けに一言いっておくと、山岳救助をテーマとした漫画で、登山中の遭難で人が亡くなるシーンも多い。それでもなぜ人は山に登るのか、そして救助員は山で死んだ人・助かった人それぞれにどんな言葉をかけるのか、そういう漫画である。



この漫画を読んで思い出したのが、沢木耕太郎の『凍』。僕は沢木の著作を好んでいくつも読んできたが、本書はその中でもずば抜けていい。それは何よりも、山野井という世界に誇る日本人クライマーに密着したこと、山野井とその妻・妙子の生活感と人生観、そして沢木自身が山野井夫妻と触れる中で山と山登りに魅せられていく様子が、本書を読んでいてしかと伝わってくるからだろう。

(参考:「敗者の演説と敗れざる者たち」


第28回(2006年)講談社ノンフィクション賞受賞。最強のクライマーとの呼び声も高い山野井泰史。世界的名声を得ながら、ストイックなほど厳しい登山を続けている彼が選んだのは、ヒマラヤの難峰ギャチュンカンだった。だが彼は、妻とともにその美しい氷壁に挑み始めたとき、二人を待ち受ける壮絶な闘いの結末を知るはずもなかった――。絶望的状況下、究極の選択。鮮かに浮かび上がる奇跡の登山行と人間の絆、ノンフィクションの極北。



2002年秋、山野井泰史は、ヒマラヤの難峰ギャチュン・カンに単独登頂後、下降中嵐につかまり、妻・妙子とともに決死の脱出を試みる。高所でのビバーク、雪崩の襲来、視力の減退、そして食料も登攀具も尽きたなかで、彼らは奇跡的に生還した。初めて自らのクライミングの半生を振り返り、激しい登攀への思いと未来への夢を綴った再起への物語。




僕自身は久しく山に登っていないのだが、それでも山登りをする者として本書『凍』は滲みるように読んだ一冊である。登山をする人、これから始めようとする人には、漫画『岳』と合わせてぜひ一読をすすめたいノンフィクションの名著である。

また、その『岳』も、Kindle版無料お試しキャンペーンは明日の18時まで。お忘れずに。先日も書いたように、Kindle本体を持つ必要はない。Kindle無料アプリを利用すれば、iPhone でも iPad でも Android(スマホ/タブレット)でも、Kindle電子書籍を読むことができる。


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楽しいはずの山。けれど危険に遭遇することもある…。山を愛する人すべてに捧ぐ、山岳救助物語。ビッグコミックオリジナル本誌に掲載された読み切りが好評だったため、増刊で連載開始となった石塚氏の出世作。大自然のなかで繰り広げられる感動の山岳救助物語が、ついに単行本化!!




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photo credit: 3water via photopin cc




2014/01/06(月) | Books | トラックバック(0) | コメント(0)

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