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優れたTEDトークは、どこがどう優れているのか?

NHK Eテレ「スーパープレゼンテーション」で特集されているTEDトーク。面白くって思わず身を乗り出して聞いてしまう、そんなトークが満載で、英語のヒアリングの練習にも、そして自分がプレゼンテーションするときの参考にもしたい内容だ。

TEDは、価値のあるアイデアを世に広めることを目的とするアメリカの非営利団体。1984年の設立当初は、「技術」「エンターテインメント」「デザイン」の3つの分野からスピーカーを集めて会議を行っていた。その後、あらゆる分野における最先端の人々が集まる場へと発展。TEDトークと呼ばれるプレゼンテーションの動画を世界に無料配信して注目を集めている。スピーカーのリストには著名人がずらりと並び、wikipediaの創設者ジミー・ウェールズ、amazonの経営者ジェフ・ベゾス、U2のボノ、精神科医のオリバー・サックスなどの名前が含まれている。現在は、1年に1回カリフォルニア州のロングビーチで行われる大会を中心に、世界各地に活動を広げている。




昨日の、深海の超巨大イカを扱ったトーク Edith Widder "How we found the giant squid" をはじめ、僕がこれまで、特におすすめしたTEDトークは以下のとおり。

1.デザイナー、Jacek Utko "Designs to save newspapers"
2.Facebook COO、Sheryl Sandberg "Why we have too few women leaders?"
3.統計家、Sebastian Wernicke "1000 TEDTalks, 6 words"
4.経済学者、Paul Romer "Radical idea: Charter cities"
5.ライター、Daniel Pink "The puzzle of motivation"


その他、2011年6月時点での、”The 20 most-watched TED Talks” では、世界中で最も再生されたTEDトークがリストアップされており、なるほどこれが人気のベストトークなのかと、とても興味深い。こうした数多くのトークの中から、とくに聴衆を魅了した珠玉のTEDトークをピックアップし、それらのトークのどこがどう優れているのかを解説したのが、本書"How to Deliver a Ted Talk: Secrets of the World's Most Inspiring Presentations"だ。

著者が選ぶTEDトークを題材に、どう効果的に自己紹介するか、自らにどんなキャッチフレーズを付けるか、そしてトークの出だしをどうするか、ストーリーをどう売るか、最後にトークをどう終えるか、といった極めて実践的なポイントが各章で詳しく解説されていく。長くても18分、短ければ5分程度のトークでも、これだけ戦略的に設計し、かつ周到に準備しなければ、Inspiring Presentations には絶対にならないのだ。

ぜひTEDでトークしてくれ、という招待状は僕の手元にはまだ届いていない(笑)。でも、そんな大舞台に立たなくったって、例えば学会のレセプションでドリンク片手に自己紹介したいときとか、新入社員なら部署に配属されたときの挨拶だとか、ちょっとでも上手く自分を印象づけたいというときなんかにも、本書で紹介される準備の仕方と話し方はきっと役に立つだろう。TEDに学ぶ英語スピーキングのテキストとして、とても勉強になる一冊。



2013/03/12(火) | English | トラックバック(0) | コメント(0)

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