若き経済学者のアメリカEconomics ≫ プライバシーと行動経済学とその知見を活かしたスーパーテクニック

プライバシーと行動経済学とその知見を活かしたスーパーテクニック

昨日書いた『顔認証と個人情報とプライバシーの経済学』の続きなのだが、カーネギーメロン大学の Alessandro Acquisti 等のチームでは、"despite how much we say we value our privacy — and we do, again and again — we tend to act inconsistently" を示すものとして、次のような実験結果を提示している。

ビジネスをするのであれば誰にとっても、顧客の購買情報はのどから手が出るほど欲しいデータだ。しかし、プライバシーに五月蝿い昨今の消費者はそう簡単には情報を提供してくれない、と思っていたけれど、ちょっと工夫するだけで結構やすやすと渡してくれたよ。というのが、実験(1)と(2)の比較から見えてくることだ(ニューヨーク・タイムズ記事)。

(1) Shoppers at a mall were offered $10 discount card - and an extra $2 discount if they agreed to share their shopping data. Half declined the extra offer.




(2) Shoppers were offered a $12 discount card and the option of trading it in for a $10 card to keep their shopping record private. Ninety percent chose to trade privacy for $2.




こうした実験結果そして行動経済学というフレームワークから得られる知見を、ビジネスや政策立案の場面でもっと応用したいと考える人も多いだろう。そんなスーパーテクニックの数々の活用事例は、今更ふりかえるまでもないだろうが、「行動経済学にまなぶマーケティング・テクニック」および、「行動経済学を活かした政策立案」で紹介したとおりだ。ぜひこうしたセコいスゴイ小技を用いて、日々山積するビジネスや政策の課題改善に取り組んでもらえれば幸いである。







2013/04/04(木) | Economics | トラックバック(0) | コメント(0)

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