さて、一昨日は僕が以前訪れたことのある「メガチャーチ」の近況(参考:メガチャーチのメガ化が止まらない)について書いてみたが、これはそのまま、本ブログ訪問者が用いた検索ワードの上位にランクインするものでもある。
昨年一年間の使用頻度を見てみると、「留学 & 辛い」が72位だったというのは先日書いたとおりなのだが(参考:「留学は辛い」という、あまり語られることのない不都合な真実)、そこからずっと上位にある検索語を見てみると、なんと「メガチャーチ」は第7位にランクしているのだ。ちょっと驚く結果だ。
そして、さらにその一つ上、第6位の使用頻度だった検索語を見てみると、これが「英語 & ライティング」。この結果は素直に嬉しい。何しろ今まで何度も、英語ライティングに関して僕がやったこと、そして役立ったこと(および失敗したこと)を書いてきたつもりだったから。その経験が少しでも参考になれば幸いである。

ライティングに関しては、結局のところ基本を学んだ後は、何度も書いては書き直し、真っ赤に添削されては再度修正し、そういう地道な作業をずっと繰り返してきた。そんなプロセスの途中で参考になったテキストは、以下にまとめた通りだ。
・英文ライティングおすすめ参考書
そして、そのリストの中から、特にオススメを選ぶなら、次の7冊になるだろう。
昨年一年間の使用頻度を見てみると、「留学 & 辛い」が72位だったというのは先日書いたとおりなのだが(参考:「留学は辛い」という、あまり語られることのない不都合な真実)、そこからずっと上位にある検索語を見てみると、なんと「メガチャーチ」は第7位にランクしているのだ。ちょっと驚く結果だ。
そして、さらにその一つ上、第6位の使用頻度だった検索語を見てみると、これが「英語 & ライティング」。この結果は素直に嬉しい。何しろ今まで何度も、英語ライティングに関して僕がやったこと、そして役立ったこと(および失敗したこと)を書いてきたつもりだったから。その経験が少しでも参考になれば幸いである。

ライティングに関しては、結局のところ基本を学んだ後は、何度も書いては書き直し、真っ赤に添削されては再度修正し、そういう地道な作業をずっと繰り返してきた。そんなプロセスの途中で参考になったテキストは、以下にまとめた通りだ。
・英文ライティングおすすめ参考書
そして、そのリストの中から、特にオススメを選ぶなら、次の7冊になるだろう。
あ
あ
大ベストセラー『ダ・ヴィンチ・コード』の翻訳者として知られる越前敏弥のこの一冊『日本人なら必ず誤訳する英文』は、ライティングを始める前にぜひとも読んでおきたい内容。「英語自慢の鼻をへし折る!」という挑発的なメッセージはまさにその通りであり、ちゃんと読めないものを、きちんと書けるようになるわけがないのだ。本書の続編となる『必ず悪訳する英文』も合わせてぜひご一読を。
グーグル日本法人の元トップである村上憲郎が語る英語学習法。ライティングに関しては、英作文ではなく「英借文」と割り切った提案をしているが、これは非常に効率的な方法だと思う。僕自身も、新聞や雑誌や本や論文、どんなメディアであれ英字に触れる機会があるときには、「あ、この表現いいな」とか、「お、こういう使い方するのか」といったように、気になる英文をセンテンスごと記録するようにしている。ストックしておいたそんな文法を、後日実際に使ったときには、思わずニヤリってしちゃうんだよね。
"On Writing Well" は、グレッグ・マンキューがブッシュ政権時代に Council of Economic Advisers (CEA) チェアを務めていた際、経済レポートの書き方としてスタッフに読ませたテキスト。英語ネイティブの米国人官僚たちが、ちゃんと読んで勉強して、きちんとした英語を書けと指導されている内容なのだ。だったら、ノンネイティブの我々は、もっと読み込まねばならないだろう。
"Clean, Well-Lighted Sentences" は、英語ネイティブでも間違えやすい英文法に焦点を当てた実践的なテキスト。"Confusing Pairs" のセクションは特に読む価値が高い。if と whether の使い分け、as if と as though の使い分け等々、何となくとかどちらもOKではなく、使い分ける必要性を明確に説明してくれる。次からは自分でも意識して使い分けなくては、と考えさせてくれる良質のテキストだ。
たくさん読んだアカデミック・ライティングのテキストの中でも、ベストと断言したいのが、こちらの "English for Writing Research Papers". 実際の論文を題材に、Abstract, Introduction, Method, Conclusion 等のセクションごとに分けて解説されている。各セクションの目的とその達成方法について、効果的なフレーズの使い方、そして良い例と悪い例の比較分析等々、とても実践的なアドバイスが続く。著者がイタリアの大学で学生を指導していることもあって、ノンネイティブならではの弱点をよく分かっている点が大きなポイント。シリーズ合計7冊が既刊で、英語での学会発表を取り上げた "English for Presentations at International Conferences" も素晴らしい。
上記のアカデミック・ライティングのテキストは分野を問わない内容だったが、自然科学専攻の人にとっては、"Science Research Writing: A Guide for Non-Native Speakers of English" の方が読みやすいかもしれない。ただし、アプローチ自体は上記と同様で、ノンネイティブ向けに、論文のセクション毎の書き方をアドバイスした内容だ。
本書 "How to Write a Lot" は「いかに書くか」ではなく、「いかに書き続けるか」について語ったもの。書くトピックがないとか、書く時間がないとか、まったく書けないとか、イイワケはいくらでもできる。でも質の高いものを書きたければ、量(a lot)を書かねばならず、そのためには、ライティング・マネジメントが欠かせない。目標をどう設定し、進捗をどう管理するかという実務的な話と、writing と editing を切り分けて考えるといった how to も含め、カジュアルな書きぶりだが、さらりと大事なことを書いていると思う。
というのが、絶対にオススメしたい7冊だ。それで、結構オドロイたのが、書籍版とキンドル版の現在の価格差。上記で価格も明示してあるように、『日本人なら必ず誤訳する英文』は、キンドル版は書籍の半額以下。"English for Writing Research Papers" や "Science Research Writing For Non-Native Speakers of English" にいたっては、それぞれ1,000円以上の差が付いている。
現在のこの価格差だけを考えてみても、英語テキストを買う際のキンドルの優位性は極めて高い。「いよいよ今年が電子書籍元年か」と言われ続けて既に数年が経ったようにも思うが、ついに本当に、本格的な電子書籍の幕が開いたのかも知れない。そしてそれを一段と加速させるのは、もしかすると漫画やビジネス書だけではなく、こうした英語テキストと英語学習者なのではないだろうか。

あ
大ベストセラー『ダ・ヴィンチ・コード』の翻訳者として知られる越前敏弥のこの一冊『日本人なら必ず誤訳する英文』は、ライティングを始める前にぜひとも読んでおきたい内容。「英語自慢の鼻をへし折る!」という挑発的なメッセージはまさにその通りであり、ちゃんと読めないものを、きちんと書けるようになるわけがないのだ。本書の続編となる『必ず悪訳する英文』も合わせてぜひご一読を。
グーグル日本法人の元トップである村上憲郎が語る英語学習法。ライティングに関しては、英作文ではなく「英借文」と割り切った提案をしているが、これは非常に効率的な方法だと思う。僕自身も、新聞や雑誌や本や論文、どんなメディアであれ英字に触れる機会があるときには、「あ、この表現いいな」とか、「お、こういう使い方するのか」といったように、気になる英文をセンテンスごと記録するようにしている。ストックしておいたそんな文法を、後日実際に使ったときには、思わずニヤリってしちゃうんだよね。
"On Writing Well" は、グレッグ・マンキューがブッシュ政権時代に Council of Economic Advisers (CEA) チェアを務めていた際、経済レポートの書き方としてスタッフに読ませたテキスト。英語ネイティブの米国人官僚たちが、ちゃんと読んで勉強して、きちんとした英語を書けと指導されている内容なのだ。だったら、ノンネイティブの我々は、もっと読み込まねばならないだろう。
"Clean, Well-Lighted Sentences" は、英語ネイティブでも間違えやすい英文法に焦点を当てた実践的なテキスト。"Confusing Pairs" のセクションは特に読む価値が高い。if と whether の使い分け、as if と as though の使い分け等々、何となくとかどちらもOKではなく、使い分ける必要性を明確に説明してくれる。次からは自分でも意識して使い分けなくては、と考えさせてくれる良質のテキストだ。
たくさん読んだアカデミック・ライティングのテキストの中でも、ベストと断言したいのが、こちらの "English for Writing Research Papers". 実際の論文を題材に、Abstract, Introduction, Method, Conclusion 等のセクションごとに分けて解説されている。各セクションの目的とその達成方法について、効果的なフレーズの使い方、そして良い例と悪い例の比較分析等々、とても実践的なアドバイスが続く。著者がイタリアの大学で学生を指導していることもあって、ノンネイティブならではの弱点をよく分かっている点が大きなポイント。シリーズ合計7冊が既刊で、英語での学会発表を取り上げた "English for Presentations at International Conferences" も素晴らしい。
上記のアカデミック・ライティングのテキストは分野を問わない内容だったが、自然科学専攻の人にとっては、"Science Research Writing: A Guide for Non-Native Speakers of English" の方が読みやすいかもしれない。ただし、アプローチ自体は上記と同様で、ノンネイティブ向けに、論文のセクション毎の書き方をアドバイスした内容だ。
本書 "How to Write a Lot" は「いかに書くか」ではなく、「いかに書き続けるか」について語ったもの。書くトピックがないとか、書く時間がないとか、まったく書けないとか、イイワケはいくらでもできる。でも質の高いものを書きたければ、量(a lot)を書かねばならず、そのためには、ライティング・マネジメントが欠かせない。目標をどう設定し、進捗をどう管理するかという実務的な話と、writing と editing を切り分けて考えるといった how to も含め、カジュアルな書きぶりだが、さらりと大事なことを書いていると思う。
というのが、絶対にオススメしたい7冊だ。それで、結構オドロイたのが、書籍版とキンドル版の現在の価格差。上記で価格も明示してあるように、『日本人なら必ず誤訳する英文』は、キンドル版は書籍の半額以下。"English for Writing Research Papers" や "Science Research Writing For Non-Native Speakers of English" にいたっては、それぞれ1,000円以上の差が付いている。
現在のこの価格差だけを考えてみても、英語テキストを買う際のキンドルの優位性は極めて高い。「いよいよ今年が電子書籍元年か」と言われ続けて既に数年が経ったようにも思うが、ついに本当に、本格的な電子書籍の幕が開いたのかも知れない。そしてそれを一段と加速させるのは、もしかすると漫画やビジネス書だけではなく、こうした英語テキストと英語学習者なのではないだろうか。

2013/04/09(火) | English | トラックバック(0) | コメント(2)