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アンジェリーナ・ジョリーと乳がん予防とリスク観

最近大きく取り上げられたこのニュースだが、僕個人としては、同じ手術を1年前に受けた友人が身近に、それも二人もいただけに、少々複雑な思いを持っている。

日経新聞(2013/5/17)アンジェリーナ・ジョリーが受けた乳房切除とは

日経新聞(2013/5/30)がん予防手術、関心高まる 効果とリスク熟知を


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それが、これまで何度か書いてきたアメリカ人老夫婦のことである。この二人には4人の子供がおり(いずれも30-40歳代)、上から順に男、女、男、女。長女夫婦は子供に恵まれず、現在では3人の養子をもらっている。次女夫婦は4人の子供に恵まれ、大家族揃ってメガチャーチに通っているということは以前に書いた通りだ。


・家族観の衝撃:養子縁組のための代理店<エージェンシー>

・メガチャーチのメガ化が止まらない


その長女と次女がそろって、乳がん予防のために乳房を切除したのが約1年前のことだった。状況はアンジェリーナ・ジョリーとまったく同じで、祖母の家系に乳がんで亡くなった親族が多く、遺伝子検査をしてもらったところ、がん発症の可能性が極めて高いと医者に診断されたそうだ。

乳房切除を最初に決めたのは次女だった。そしてこれまたアンジェリーナ・ジョリーと同じように、彼女のその勇気ある決断と夫のサポートといった面が、地元新聞で大々的に報じられた。長女はしばらく迷っていたようだが、次女の選択に背中を押されるように、その後自分も同じ手術を受けることを決めた。

長女も次女も手術後の経過は順調だったようだ。しかし新しい医療法のほとんどがそうであるように、今回の遺伝子検査や手術法については、数年もしくは数十年単位で観察しなければその効果を断定付けるのは難しいかも知れない。それでも、やらないリスクよりは、やるリスクを取ったこの姉妹、そしてアンジェリーナ・ジョリーの話を聞く度に、将来のリスク要因だからといって早々に親知らずを抜いてしまうのと同様のアメリカ的なリスク観をあらためて感じるのだった。




2013/06/04(火) | News | トラックバック(0) | コメント(0)

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