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最後のフロンティア・アフリカの経済成長とビジネスチャンス

「日本はアフリカ開発にコミットする」と安倍首相が寄稿(WSJ日本版)しているように、今ほど日本にとって、遠い国だったアフリカがいよいよ「近い場所」となったことはないだろう。日本の対アフリカ外交は、今後は従来型の援助だけでなく、日本からのビジネス進出を積極的に推していくようだ。

(2013年5月31日:朝日新聞)安倍晋三首相が6月1日から横浜市で開くアフリカ開発会議(TICAD5)にあわせ、6日間で40カ国以上の首脳と相次いで会談する。日本企業のアフリカ進出を後押しする狙いだ。



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そんな「新しいアフリカ」を知るには、以前にU2ボノの活動と合わせて紹介した新書『経済大陸アフリカ』が格好の入門書になるだろう。著者は、「貧困アフリカ」の固定観念にしばられていたのでは新世紀アフリカへの対応をただしくとれないと指摘し、「世界からアフリカを読み、アフリカから世界を読みとく」ことを本書の主眼としている。これは、従来の「アフリカのなかに閉じられた議論」を突破する、極めてタイムリーな視点と言えるだろう。

そのことを象徴するように、本書では第一章すべてを「中国のアフリカ攻勢」に充て、アフリカでますます存在感を強める中国の狙いと軋轢について解説するところから話を始める。それ以降の章では、資源開発や食料安全保障等、従来から議論されてきたテーマが語られるが、アフリカを一貫してグローバル経済の中に位置づけて読みとくというアプローチにぶれはない。

著者が指摘するように、日本人の多くが持っていた「アフリカは遠い」と考えるその距離感をぐっと縮めるのに、本書は極めて大きな貢献をしていると思う。


・U2ボノと飢餓と貧困と、そして地上最後の経済大陸アフリカ





もう一つとても面白いアフリカン・ビジネスのケース・スタディが、この『OUT OF AFRICA』で紹介される「ケニア・ナッツ・カンパニー」だ。以前TV番組の「カンブリア宮殿」で特集されていたのでご覧になった方も多いと思うが、社長の佐藤芳之氏は、50年以上も前に夫婦でアフリカへ渡り、ナッツ会社を創業し飛躍的に事業拡大させた人物。その生き様と破天荒ぶりと同時に、アフリカの面白さと可能性を強烈に印象づけてくれる内容だ。


アフリカの地で「ケニア・ナッツ・カンパニー」を設立し、アフリカ人ととともに働き続け、マカダミアナッツの世界5大カンパニーの一つに育て上げた日本人経営者がいた。アフリカに渡って約50年、外来の常識を押しつけず、「志は高く、目線は低く」を貫き、挑戦を続けた末に見出した“確信"とは。






関連して、Economist誌の以前の記事(The true true size of Africa)。アフリカは本当は、地図の見た目以上に遥かにでかいんだぞ!

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2013/06/01(土) | News | トラックバック(0) | コメント(0)

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