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クラウドソーシングと、グローバルな人材獲得競争

以前に何度か紹介してきた、Freelancer.com. 僕はここで格安(でも高品質)の英語論文校正をお願いしているのだが、それ以外にも使い道は多様だというのは、前に書いた通りだ。

・Freelancer.com の衝撃:英語論文校正・添削の新時代

・やっぱりスゴイ|世界最大のフリーランスへのアウトソーシングサイト Freelancer.com


その Freelancer.com および、Elance, oDesk という3社が業界大手を占める “Talent exchanges” 市場についての、Economist 誌の記事がなかなか面白い(Online labour exchanges: The workforce in the cloud)。



フリーランスで働く人の増加と、それに対応したオンラインアウトソーシングの拡大。見知らぬフリーランスに発注するに際に重要な参考指標となる「評価」と、評価次第ではぐんぐん単価が上がっていく様子、さらには個人で受注を捌ききれずに会社化にいたったような成功事例。一方で、受注者がそのまま別のフリーランスに横流ししてしまう危険性などにも言及されている。

その中で個人的に興味をもったのが、このアウトソースの流れが、必ずしも先進国の仕事を途上国の安い労働者に発注しているわけではないということ。

Critics of the online exchanges claim they are all about undercutting wages in rich countries by shifting work to poor ones. But both Elance and oDesk insist that the flow of work is not all in one direction. For instance, there are around 716,000 registered Elancers in America, double the number in India. Whereas last year America was the biggest-spending country on oDesk, with India the main recipient (thereby fitting the stereotype), the third-biggest earners of dollars on oDesk were freelancers not in some developing country but in America itself. Moreover, workers who start cheap tend not to stay that way: helped by the rating system, workers on oDesk increase their hourly rate by almost 60% on average in their first year, and by around 190% in three years.




確かに僕の経験でも、英語論文の校正に手を挙げてくるのは、インドやアフリカ各国のユーザーが多かった。彼らは英語ネイティブであることと低価格を全面に押し出してくるが、その一方で米国・英国・カナダといった国籍のフリーランサーからの入札もそれなりの数あったのである。そして実際に僕が依頼したのは後者のフリーランサーなのである。

自分が仕事を発注して、そこに入札が入り、誰か一人に発注を決めて、というプロセスはそれ自体面白く大変に楽しめるものだった。それと同時に、どういう国のどういうバックグラウンドの人が、このオンライン市場に参加しているのか、そしてどんな労働市場となっているのか、そういうことをリアルに見ることができるという点でも、この "Online Labor Exchage" というクラウドソーシングはとてもエキサイティングで面白い。


Freelance Jobs




2013/06/25(火) | Economics | トラックバック(0) | コメント(0)

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