(Tech Crunch)Amazon.comが、新たに「アートストア」(fine art store)を開設している。マーケットプレイス・パートナーたちが利用する方式だ。既に作品は4万点以上が登録され、扱っているアーティストは4,500人以上で、参加ギャラリーないしディーラーの数も150以上となっているのだそうだ。145万ドルで販売されるモネの「L’Enfant a la tasse, portait de Jean Monet」や、485万ドルの値段がついているノーマン・ロックウェルの「Willie Gillis: Package from Home」等、数百万ドルもする超有名作品も登録されている。
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オープンしたばかりのサイトに行ってみると、確かに現在の取扱商品の中で最高価格の、485万ドルのロックウェル作品がいつも通りのアマゾンの商品の一つとして並んでいる。これって、間違えてワンクリック購入しちゃったら大変だねとか、でもクレジットカード利用額に上限のある一般人ならそもそも買えない値段か、とか庶民的な心配しちゃったじゃないか。しかし将来的には、アマゾンを通じてそれこそ「来歴」が改竄された盗作や贋作が販売される、といったことも起こるかも知れない。
今回のニュースで興味深かったのが、アマゾンがずいぶんと前からアート作品に興味を示していたということ。New York Times の記事にもある通り、サザビーズと提携して1999年には既に実験的なサービスを行なっていたというのだからちょっと驚く。アマゾンとジェフ・ベゾスにとっては、14年越しで実現させた新サービスということなのだ。
アート作品のオンライン売買に懐疑的な人はまだまだ多いだろうが、調査によるとコレクターの相当数がオンライン購入経験があり、しかもかなりの金額を支払っているとのことだ。いよいよアートビジネスも、go online となったのだろう。将来宝くじでも当たったら、ぜひ僕もワンクリックしてみたいもんだ。
(NYT)A survey of more than 200 collectors by the international insurance company Hiscox, released in April, found that almost two-thirds had bought art online, without first seeing it in person, and that one-quarter of the collectors surveyed had spent $75,000 or more on works from online sellers or those they had seen only in JPEGs sent by galleries.
2013/08/13(火) | Art | トラックバック(0) | コメント(0)