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NHK戦争特番:長い旅路~日本兵になったアメリカ人

毎年8月になるたびにNHKで放送される、太平洋戦争に関連した番組。過去には、「渡辺謙が行く」として特集された、第一回『星条旗の下に生きたヒバクシャたち』、そして第二回『"9.11テロ" に立ち向かった日系人』といったものが、僕の記憶にも強烈に残っている。

これらの番組で紹介されたのが、ノーマン・ミネタ・ヨシオ氏を始めとする戦時中の日系アメリカ人。太平洋戦争勃発とともに敵性外国人として扱われ、強制収容所に収容された。日本人である日系一世と、アメリカ人である日系二世の間の葛藤。アメリカ人でありながらそう扱われない二世の屈辱。そして米国への忠誠を要求され、それを行動で示すためにドイツ最前線に送られたその二世たち。

二つの国に挟まれ翻弄され、過酷な人生を生きた彼らの生き様は、山崎豊子『二つの祖国』や真保裕一『栄光なき凱旋』でも描写されている。




そんな日系アメリカ人の歴史をもっと知ろうと思い僕が旅に出たのは、「日系人収容所跡地を訪れる、西海岸縦断の旅」で書いたとおりだ。そして今年の8月の一連の戦争特集番組でとても気になるのが、NHK-BS で8月15日(今夜10時ですよ!)16日に連続放送される、『長い旅路~日本兵になったアメリカ人~』。



タイトルにあるように、今度の番組では日本に残った日系アメリカ人、そしてさらには日本兵となり戦争を戦った彼らの人生に焦点が当てられるようだ。これまでは、アメリカにいる日系人が描かれることが多かっただけに、今回の番組のこのアプローチは非常に興味深い。日本とアメリカ、そしてとくに戦時中の両国関係を知るために欠かせない視点となるものと期待したい。

前編の放送は、NHK-BSで今夜10時からです。

今から70年前の昭和18年、神宮外苑で行われた学徒出陣の出征式。その中に少なくない数の「アメリカ人」がいた。戦前留学などのために来日したが、日米開戦によって帰国出来なかった日系アメリカ人である。日本兵として太平洋戦争を戦った彼らの多くは、戦後、米国籍を剥奪されて日本に取り残されたり、アメリカに戻っても国家反逆罪に問われたり、2つの祖国のはざまで過酷な運命をたどった。アメリカに忠誠を示すため、今度はアメリカ軍の一員となって朝鮮戦争に赴く者もいた。戦前・戦中を取り上げる「前編」では、日米関係が悪化するなか、国策として日系アメリカ人に大学教育を受けさせ、軍の諜報活動に利用しようとした日本政府の知られざる思惑を、いまも存命の日系アメリカ人兵士の証言をもとにあぶり出す。「後編」では、戦後彼らがいかに困難な生き方を強いられたのか、元兵士たちの人生をたどりながら描いていく。国家と戦争に翻弄され続けた長い旅路の物語である。





2013/08/15(木) | Others | トラックバック(0) | コメント(0)

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