若き経済学者のアメリカEconomics ≫ ザ・データマン:3.3秒に隠された盗塁成功のヒミツ

ザ・データマン:3.3秒に隠された盗塁成功のヒミツ

先日紹介したNHKの新番組「ザ・データマン~スポーツの真実は数字にあり」。これが実に、おもしろい。

第一回放送では、「11.22秒」から読みとくサッカー日本女子なでしこの強さ。第二回は「107db」に見る女子テニス・シャラポワの勝利の叫び。そして昨日放送の第三回では、「3.3秒」に成功を賭ける野球の盗塁に焦点が当てられた。

dataman_torui_tn.jpg



野球において一塁から二塁への盗塁を考えた場合、ピッチャーが投げてから「3.3秒」で二塁を陥れられるかどうかが成功の境目だという。具体的には、ピッチャーが投げたボールをキャッチャーが受け取るまでが1.31秒、キャッチャーが送球して二塁に届くまでが1.95秒、そして野手がボールを受け取ってから盗塁選手にタッチするまでが0.13秒。

つまり合計して3.39秒では盗塁アウトのタイミングとなり、それ以下の3.3秒以内に二塁に到達しなければならない、というわけだ。しかし、この3.3秒で一塁・二塁のベース間を走り抜けるのは、ウサイン・ボルトの速さをもってしても不可能、というところから盗塁成功に向けた解説が始まる。

もちろん成功のポイントは、一塁ベースからなるべく離れたリードを取ることと、投手の投球モーションを盗むということなのだが、それを具体的にどれくらい、どのように実行するのかという説明が大変におもしろかった。自分が走る速さをもとに、3.3秒から逆算して何メートルのリードが必要か、投手が投げる何秒前にスタートを切ればよいのか、そういう視点で盗塁を考えるのは極めて合理的だ。

投手のクセを盗むという点はなかなかデータ化しにくい部分だが、往年の走塁コーチがびっしりと書き込んだメモ帳が番組内で紹介されたり、昨年の盗塁王である楽天・聖沢選手へのインタビュー等、なかなかに盛りだくさんの内容だった。

来週放送予定の第四回目では、大リーグで守備能力を正確に示そうと開発された新指標「UZR」が取り上げられるようで、こちらも今から楽しみ。これまで何度か書いてきたけれど、スポーツとデータ分析の関係でいえば、やっぱりフットボールよりも、ベースボールの方が抜群に相性がいいなあと思う次第だ。

・ベースボールの統計学

・フットボールの統計学





2013/08/17(土) | Economics | トラックバック(0) | コメント(0)

«  |  HOME  |  »

コメントの投稿














管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバックURL
http://theyoungeconomist.blog115.fc2.com/tb.php/672-1dc60523
 |  HOME  |