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高架上の散歩道:ニューヨーク流都市再生の物語

ニューヨークの新たな観光名所、なのかどうか知らないのだが、歩いていてとても気持ちのよい散歩道。それが High Line (参考:thehighline.org および ニューヨーク経済新聞)。 マンハッタンのはずれにあった高架上の貨物列車廃線跡を、以下の写真のように、歩行者だけが通れる道としたもの。自転車やペットも禁止。ただ歩くのみ。

highline2.jpg



しかし、このハイラインが、素人二人が始めた保存活動がきっかけで出来上がったものだとは、本書『HIGH LINE: アート、市民、ボランティアが立ち上がるニューヨーク流都市再生の物語』を読むまで知らなかった。

そんな奇跡のような軌跡をまとめたこの一冊は写真も豊富で楽しめる。ただ、当事者である二人が書いているだけあって、不要な情報がやたら多くて読むのが少々かったるい(苦笑)。ここはぜひともクールなジャーナリストに、もっとシャープな物語としてまとめて欲しかった。

それから、この翻訳書が¥3,150というのは、写真集としての要素があるにしても少々高い価格付けだと思う。だからここは一つ、ニューヨークを訪れた際に、まずはハイラインを実際に歩いてみるのがいいだろう。その背景にある歴史をどうしても知りたくなった人だけが、本書を読めばよし。いずれにしても、オススメの散歩道です。



「途方もない使命を背負った2人の一般人」。ぼくたちは、ハイラインの奇跡的な成功物語をつづったあるジャーナリストに、そう書かれたことがあった。でも、まさにその通りなのだ。ぼくたちは、保存運動、建築、地域の取りまとめ、植物栽培、資金調達、行政との連携、公園の運営といったことのどれについても、ほとんど知らないまま、ハイラインの活動を始めてしまった。



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2013/09/03(火) | Books | トラックバック(0) | コメント(0)

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