若き経済学者のアメリカEconomics ≫ 9月、始まりは突然に

9月、始まりは突然に

恋愛話では、当然ない。

今年は、9月1日(月)がLabor Day で祝日となったため、2日(火)が授業初日。
クラスメイトみんな、それなりに緊張した面持ちながらも、「まあ初日だし」といった、どこか余裕を含んだ表情をしている。そして、僕もしかり。「まずは自己紹介、シラバス説明、スケジュール、それに加えて新入生に対する期待/苦言/アドバイス」といったことくらいから始まるのだろうと考えていた。その時点で既にウカツ。

授業開始直後、何の前触れもなく、教授の板書が始まる。まるで昨日の続きでも始めるかのように。凍りつく教室、固まるクラスメイト(と僕)。
1分後、全員が、目が覚めた表情でノートを取り始める。
そして、あっという間に初回終了。

危うくスタートダッシュに乗り遅れるところだった自分を猛省。
一瞬でも気を抜くと、すぐに取り残されてしまいそうな、そんな予感と悪寒に少々震える。今学期を思い返しても、結局のところ、初回に感じたこのスピードで最後まで駆け抜けたように思う。

毎日の授業+復習・宿題+TAセッション、が4科目。時間割にすると大したことがなさそうに見えるのが不思議。しかし、その課題の量と、それをこなしていくための時間配分には相当苦労した。それでも、うまいこと授業が設計されているなあと感じるのは、消化できるぎりぎりのラインに課題が設定されているところ。もちろん、余裕で課題をクリアしていく者もいるし、どうしても遅れがちになってしまう者もいる。ただ、大多数にとっては、必死になって何とか吸収できるスピード、といった感だ。

一週間も後半にさしかかる頃には、みな時間が回らなくなり、「ちょっとタイム」と言いたい気分で一杯になる。消化しきれず、あふれそうになりながらも、ようやくのことで平日を乗り切る。週末を迎えほっとしたのも束の間、あとはそのあふれ出した内容を押し込める作業で土日が終わる。その繰り返しだ。緊張感のあるサイクルだったが、何とか持続することができた、というのが今の率直な気持ち。

9月の間に試行錯誤したのが、このスピードに合わせた
・勉強ペースを確立すること
・勉強環境を設計すること   だ。

ペースに関しては、まさにタイムマネジメントの問題。
どこに目標を置き、どの科目どれだけの時間を充てるのか。もちろん予習・復習・宿題と、全部完璧にこなせたら言うことはないのだが、それが困難な場合、どのように優先順位づけしていくかについては、常に考え続けた。

環境設計は、上記に関連しつつもまた別の問題。
簡単なところではどこで勉強するのか、ということ。どの図書館の何階の、どの位置がベストか、もしくはそれ以外の場所か。もちろん、Math Camp 中から自分のお気に入りスペースを見つけてはいたのだが、9月の学期スタートに合わせ、全学生が大学に戻ってくるわけだから、図書館も一気に混み始める。8月まで時間を過ごした場所が、実は学部生のたまり場で、急に賑やかになってしまったこともあり、やむなく撤退したりもした。

もう一つの環境は、誰と勉強するかということ。いわゆるスタディグループと呼ばれるような勉強仲間のことだが、これもクラスメイトそれぞれが試行錯誤したようだ。Math Camp 中も何となくグループめいたものはあったものの、授業内容、課題の量・質も、それほどの難しさ・分量ではなかったために、みなそれほどにはグループの効果を感じてなかったように思う。それが、学期が始まってみると、「これはなかなか厳しいな」というのがすぐに分かる。それと同時に、「グループで効率的・効果的にやりたい」とほとんどが考えたのだろう、それからしばらくの間は、いくつかのグループが組成され、統合され、ときに分離し、消失した。

このグループ化のプロセスで見えてきたのは、勉強ペースおよび勉強環境を含めた「勉強スタイル」というものを考えた際に、個人差はもちろんあるとしても、国別の特色が色濃く出る、ということである。アジア人の考え方とアメリカ人の進め方に(とひとくくりにするのも乱暴なのだが)、何となく方向性が違うなと感じることもあったし、アジア人のなかでも、日本・中国・韓国・台湾・香港を比べてみるとそれぞれの個性が際立つ。この辺りのことは、別途、クラスメイトの紹介や留学生事情と合わせてまとめてみようと思う。


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2008/12/20(土) | Economics | トラックバック(0) | コメント(0)

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