経済学はじめの一歩としてオススメしたいのが、以下の入門書や読み物。「経済学の定番教科書」は以前おすすめした通りだが、そんな教科書を読み始める前のウォームアップが必要なら、ぜひこちらの入門書から始めてみたい。
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【楽しく面白く】
著名「お笑いエコノミスト」の経済学講義。楽しく面白くでも真面目に学ぶために最適な、ミクロ経済学およびマクロ経済学の入門書と言えるだろう。山形浩生訳。講義の動画は Youtube にもアップされているので、さらに興味がわいたらぜひ。動画はコチラから。

【フレームワークを学ぶ】
経済学特有の専門用語や思考方法を、身近な事例を通して理解する。なるほどこれが経済学というものか、が分かる三冊。ただ、『裸の経済学』が現在絶版となっているのが大変残念である。「新書で学ぶ行動経済学」も併せてどうぞ。

【経済学でこんなことも分かる】
経済学のフレームワークで分析する、健康と肥満、犯罪と八百長、法律と雇用、途上国の貧困と開発。経済学の分析対象が恐らくは当初の予想を超え、驚くほど広範囲だと分かる格好の読み物。「スポーツの経済学」も経済学の一分野だ。

【ゲーム理論で戦略的思考を鍛える】
今やビジネススクールの必須科目でもあるゲーム理論。コミットメントやシグナリングといったゲーム理論のキーワードを理解するには、梶井『戦略的思考の技術』が最適の一冊。続く2冊は、エール大学ビジネススクール教授が説くゲーム理論活用方法であり、ビジネス事例満載でとてもエキサイティングに読める。

【市場(マーケット)を理解する】
経済=市場経済と捉えがちだが、そもそも市場の役割とは?『市場を創る ―バザールからネット取引まで』は、人間の歴史を市場設計(マーケット・デザイン)という観点から俯瞰した名著。『競争と公平感 ―市場経済の本当のメリット』は、市場競争の本質を日本の雇用や貧困に当てはめて解説する。オークションは、そんな市場設計の一例。

【不確実性という魔力と魅力】
不確実性とは何なのか?そしてそれを確実に理解することはできるのか?金融危機をきっかけにリスクという言葉が溢れたが、同じことは天候や事故、保険そして株価にも言える。『リスク ―神々への反逆』はそんな人類の知的格闘を描いた歴史大作。『まぐれ』と『ブラック・スワン』は金融市場と人間心理を取り上げた傑作。
![ブラック・スワン[上]―不確実性とリスクの本質](http://ecx.images-amazon.com/images/I/41snE5NgDHL._SL160_.jpg)
【壮大な世界経済史を読む】
以下の3冊は、世界経済を1万年・10万年という超長期的な単位で総括した人類の大河ドラマ。鉄の利用や人口爆発、産業革命・情報革命といった経済トピックだけでなく、進化生物学や文化人類学的な視点も取り込んだ意欲作。経済学の研究をする際にも、ここ数年の不景気といったことだけでなく、こんな壮大な視点もぜひ忘れずにいたい。

【経済学の研究最前線を紹介】
それでは経済学研究のフロンティアでは、一体全体どんなテーマにどうアプローチしているのだろうか?そんな疑問に答えるのが次の2冊。実際の学術論文を取り上げつつも、研究内容が極めて平易に解説されており、経済学研究最先端の様子がよく分かる。原題 Economics 2.0。

【データをどう読み解くか、が問題だ】
計量経済学と統計学を使って、ギャンブルや博打・株価から、高級ワインの価格やヒット映画の予測までを大胆不敵に分析するこの3冊はどれも抜群に面白い(詳細)。『統計学を拓いた異才たち』はそんな確率・統計のコンセプトとツールの開発に生涯をかけた学者の物語。どのエピソードも大変に興味深い(詳細)。

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【楽しく面白く】
著名「お笑いエコノミスト」の経済学講義。楽しく面白くでも真面目に学ぶために最適な、ミクロ経済学およびマクロ経済学の入門書と言えるだろう。山形浩生訳。講義の動画は Youtube にもアップされているので、さらに興味がわいたらぜひ。動画はコチラから。


【フレームワークを学ぶ】
経済学特有の専門用語や思考方法を、身近な事例を通して理解する。なるほどこれが経済学というものか、が分かる三冊。ただ、『裸の経済学』が現在絶版となっているのが大変残念である。「新書で学ぶ行動経済学」も併せてどうぞ。



【経済学でこんなことも分かる】
経済学のフレームワークで分析する、健康と肥満、犯罪と八百長、法律と雇用、途上国の貧困と開発。経済学の分析対象が恐らくは当初の予想を超え、驚くほど広範囲だと分かる格好の読み物。「スポーツの経済学」も経済学の一分野だ。

![ヤバい経済学 [増補改訂版]](http://ecx.images-amazon.com/images/I/41C-VhgG8CL._SL160_.jpg)


【ゲーム理論で戦略的思考を鍛える】
今やビジネススクールの必須科目でもあるゲーム理論。コミットメントやシグナリングといったゲーム理論のキーワードを理解するには、梶井『戦略的思考の技術』が最適の一冊。続く2冊は、エール大学ビジネススクール教授が説くゲーム理論活用方法であり、ビジネス事例満載でとてもエキサイティングに読める。



【市場(マーケット)を理解する】
経済=市場経済と捉えがちだが、そもそも市場の役割とは?『市場を創る ―バザールからネット取引まで』は、人間の歴史を市場設計(マーケット・デザイン)という観点から俯瞰した名著。『競争と公平感 ―市場経済の本当のメリット』は、市場競争の本質を日本の雇用や貧困に当てはめて解説する。オークションは、そんな市場設計の一例。



【不確実性という魔力と魅力】
不確実性とは何なのか?そしてそれを確実に理解することはできるのか?金融危機をきっかけにリスクという言葉が溢れたが、同じことは天候や事故、保険そして株価にも言える。『リスク ―神々への反逆』はそんな人類の知的格闘を描いた歴史大作。『まぐれ』と『ブラック・スワン』は金融市場と人間心理を取り上げた傑作。


![ブラック・スワン[上]―不確実性とリスクの本質](http://ecx.images-amazon.com/images/I/41snE5NgDHL._SL160_.jpg)
【壮大な世界経済史を読む】
以下の3冊は、世界経済を1万年・10万年という超長期的な単位で総括した人類の大河ドラマ。鉄の利用や人口爆発、産業革命・情報革命といった経済トピックだけでなく、進化生物学や文化人類学的な視点も取り込んだ意欲作。経済学の研究をする際にも、ここ数年の不景気といったことだけでなく、こんな壮大な視点もぜひ忘れずにいたい。



【経済学の研究最前線を紹介】
それでは経済学研究のフロンティアでは、一体全体どんなテーマにどうアプローチしているのだろうか?そんな疑問に答えるのが次の2冊。実際の学術論文を取り上げつつも、研究内容が極めて平易に解説されており、経済学研究最先端の様子がよく分かる。原題 Economics 2.0。


【データをどう読み解くか、が問題だ】
計量経済学と統計学を使って、ギャンブルや博打・株価から、高級ワインの価格やヒット映画の予測までを大胆不敵に分析するこの3冊はどれも抜群に面白い(詳細)。『統計学を拓いた異才たち』はそんな確率・統計のコンセプトとツールの開発に生涯をかけた学者の物語。どのエピソードも大変に興味深い(詳細)。




2009/09/23(水) | Economics | トラックバック(0) | コメント(0)