注目の書『ジェフ・ベゾス 果てなき野望』がついに翻訳されたようだ。「今だからこそ、ジェフ・ベゾスに学ぶプレゼンテーション」でも書いたように、スティーブ・ジョブズ亡き後、企業経営そしてプレゼンのお手本ともなっているジェフ・ベゾス。
先月は、ドローンでの配送サービス「Prime Air」構想を発表して、世間の話題をさらったジェフ・ベゾス。彼がいったいどこまでの「果てなき野望」を胸の内に秘めているのかは知る由もないが、もっと短期的にみても、昨年から加速した電子書籍化の流れは、今年ますます激化していくだろう。さらには、タブレット市場での競争や動画配信等のサービスと合わせて、Amazon が消費者行動をさらに大きく変えていくように思う。
先月は、ドローンでの配送サービス「Prime Air」構想を発表して、世間の話題をさらったジェフ・ベゾス。彼がいったいどこまでの「果てなき野望」を胸の内に秘めているのかは知る由もないが、もっと短期的にみても、昨年から加速した電子書籍化の流れは、今年ますます激化していくだろう。さらには、タブレット市場での競争や動画配信等のサービスと合わせて、Amazon が消費者行動をさらに大きく変えていくように思う。
あ
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1.まずはタブレット Kindle Fire を手にしよう
それが今年、Amazon が消費者に向けて発するメッセージだろう。2013年のAmazonは、電子書籍リーダーKindle の最廉価版である Paperwhite の販促に力を入れてきた。僕もそのキャンペーンにのせられて、ついに電子書籍デビューしてしまったクチなのだが、Amazonが今年もっと力を入れてくるのが、タブレットKindle Fire だろう。
現在の販促(期限は本日まで)でも、5,000円OFFキャンペーンでKindle Fire の最新機種(端末レビュー記事)を強力にプッシュしている。その理由は、電子書籍マーケットを広げるためだけでなく、以下に書くように「それ以外」の理由も大きいからだと思われる。

2.そのタブレットで映画とドラマを観よう
Amazon が単なる電子書籍リーダーではなくタブレットを推してくる理由の一つに、同社が昨年11月に日本市場に導入した映像配信サービス「Amazon インスタント・ビデオ」があると思われる。
このAmazon インスタント・ビデオは、動画配信サービスとしては、Hulu や Google Play と比べて後発となり、その不利は否めない。しかしながら、Amazon がすでに囲い込んだ圧倒的多数の顧客とクレジットカード情報、そしてこれまで蓄積した購買データの分析を駆使して、これから一体どう劣勢を挽回してくるのか、それはいち消費者としても大変に興味深いチャレンジである。

3.そのタブレットで本を読もう
もちろん動画を楽しめるタブレットは、そのまま電子書籍を楽しめるリーダーでもある。白黒のKindle Paperwhite では楽しめない、カラーの雑誌等も重要なコンテンツとなるだろう。それに何よりも、何度も言うが、電子書籍の価格破壊がもうハンパないのだ。
ペーパー版との価格差を考慮した上でもなお「本は紙で読むべし」と言える人は、果たしてどれくらいいるだろうか。半額以下の電子書籍版を買って、ペーパー版を買う人の2倍以上の本を読む人の方が、明らかに効率的に読書している、そういう時代になったのではないだろうか。
(参考:「羽生と将棋と決断力と大局観」)
(参考:ビル・ゲイツ氏が選ぶ「2013年に読んだ記憶に残る7冊の本」)
(参考:英語ライティングと洋書テキスト:今度こそ本当の電子書籍元年か?)
4.そのタブレットで買い物をしよう
最後に、Amazon はもちろんペーパー版の書籍からも、引き続き収益を上げることを忘れていない。その一つの方法が、スマートフォンやタブレットから購入してもらおう、というアプローチである。
現在実施中のキャンペーン(期限は明日まで)では、Amazonアプリ(無料)新規登録&本を購入で購入代金の10%ポイント還元、という大盤振る舞いだ。和書も洋書も対象となるだけに、価格の高い洋書テキストなどをまとめ買いするにはまたとない機会となるだろう。

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1.まずはタブレット Kindle Fire を手にしよう
それが今年、Amazon が消費者に向けて発するメッセージだろう。2013年のAmazonは、電子書籍リーダーKindle の最廉価版である Paperwhite の販促に力を入れてきた。僕もそのキャンペーンにのせられて、ついに電子書籍デビューしてしまったクチなのだが、Amazonが今年もっと力を入れてくるのが、タブレットKindle Fire だろう。
現在の販促(期限は本日まで)でも、5,000円OFFキャンペーンでKindle Fire の最新機種(端末レビュー記事)を強力にプッシュしている。その理由は、電子書籍マーケットを広げるためだけでなく、以下に書くように「それ以外」の理由も大きいからだと思われる。

2.そのタブレットで映画とドラマを観よう
Amazon が単なる電子書籍リーダーではなくタブレットを推してくる理由の一つに、同社が昨年11月に日本市場に導入した映像配信サービス「Amazon インスタント・ビデオ」があると思われる。
このAmazon インスタント・ビデオは、動画配信サービスとしては、Hulu や Google Play と比べて後発となり、その不利は否めない。しかしながら、Amazon がすでに囲い込んだ圧倒的多数の顧客とクレジットカード情報、そしてこれまで蓄積した購買データの分析を駆使して、これから一体どう劣勢を挽回してくるのか、それはいち消費者としても大変に興味深いチャレンジである。

3.そのタブレットで本を読もう
もちろん動画を楽しめるタブレットは、そのまま電子書籍を楽しめるリーダーでもある。白黒のKindle Paperwhite では楽しめない、カラーの雑誌等も重要なコンテンツとなるだろう。それに何よりも、何度も言うが、電子書籍の価格破壊がもうハンパないのだ。
ペーパー版との価格差を考慮した上でもなお「本は紙で読むべし」と言える人は、果たしてどれくらいいるだろうか。半額以下の電子書籍版を買って、ペーパー版を買う人の2倍以上の本を読む人の方が、明らかに効率的に読書している、そういう時代になったのではないだろうか。
(参考:「羽生と将棋と決断力と大局観」)
(参考:ビル・ゲイツ氏が選ぶ「2013年に読んだ記憶に残る7冊の本」)
(参考:英語ライティングと洋書テキスト:今度こそ本当の電子書籍元年か?)
4.そのタブレットで買い物をしよう
最後に、Amazon はもちろんペーパー版の書籍からも、引き続き収益を上げることを忘れていない。その一つの方法が、スマートフォンやタブレットから購入してもらおう、というアプローチである。
現在実施中のキャンペーン(期限は明日まで)では、Amazonアプリ(無料)新規登録&本を購入で購入代金の10%ポイント還元、という大盤振る舞いだ。和書も洋書も対象となるだけに、価格の高い洋書テキストなどをまとめ買いするにはまたとない機会となるだろう。

2014/01/05(日) | Others | トラックバック(0) | コメント(0)