若き経済学者のアメリカ ≫ President

オバマとアメリカの医療保険改革

9日夜に行われた、オバマ大統領の議会演説を聴いた(英文原稿)。大統領就任以来、最も重要になるものとして全米の注目が集まっていたものだ。オバマ政権が最重要課題の一つとして掲げている医療保険制度改革に対しては、共和党からだけでなく、一般市民からの反対の声も高まり、大統領支持率もじりじりと下降する中での演説だったのだ。
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2009/09/11(金) | President | トラックバック(0) | コメント(0)

オバマとアメリカの教育改革

オバマ大統領が、バージニア州ウェイクフィールド高校で行った演説を聴いた(英文原稿)。聞いていて、とても悲しくなった。それはオバマが話す内容そのものと言うよりも、彼がいま話しかけている相手のレベルの低さに悲嘆してしまったのである。それはこの高校を始め、アメリカの初等教育全てが抱える課題でもある。

オバマは、マイケル・ジョーダンを例に挙げながら、失敗を恐れるな、次に頑張れ、そのための努力を惜しむなと、目の前にいる高校生と、テレビや新聞を通して向こうにいる全米の生徒に勉強することの大切さを語りかける。その場にいる高校生は真剣に耳を傾けている(ように見える)が、しかしここには、多くの日本人にとっては何ら目新しいメッセージはない。日本の小中学校に通っていれば、フツーに経験してきたことばかりなのだ。百ます計算とか、公文式とか、漢字練習帳とか、人によってさまざまなやり方であっても、反復練習という基本は変わらない。それが日本の教育の(色々と批判はあっても)強みなのだ。日本にはマイケル・ジョーダンは生まれなかったが、あの桜木花道がいるではないか。シュート2万本の末に体得した「左手はそえるだけ」。彼のこの経験は実は日本のバスケ、じゃなくて教育そのものをズバリ表現しているのである。
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2009/09/09(水) | President | トラックバック(0) | コメント(0)

オバマのカイロ演説 ~言葉のチカラ

オバマのカイロ演説を聞いた。アラブ諸国に向け、静かにそれでいて熱く語りかける、会心の内容だったのではないだろうか。(スピーチ原稿はコチラ。)

冒頭から、"We meet at a time of great tension between the United States and Muslims around the world." と緊張感を漂わせて始める。そしてその後1時間に渡って、数多くの困難な問題について話を進める。9.11について、アルカイーダについて、アフガニスタンとイラクでの戦争について、イスラエル/パレスチナ紛争について、核兵器について、そして民主主義・宗教の自由・女性の人権について。

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2009/06/06(土) | President | トラックバック(0) | コメント(4)

もう一人の主役

昨日の大統領就任演説で、ある意味、オバマ以上に注目を集めたのが、この男だったのではないだろうか。Jon Favreau、オバマのスピーチライターだ。昨日の就任演説だけでなく、これまで数多くの演説を手掛けてきた。名演説の裏に、名スピーチライターあり、というのはオバマも歴代大統領も同じだ。

例えば48年前に就任演説を行ったJ. F. ケネディ大統領、そのときの以下の台詞は今も人々の間で語り継がれる。このフレーズそのものはJFK自身の手によるものとされるが、そのときのスピーチライターを務めたのがTed Sorensenだ。

And so, my fellow Americans: ask not what your country can do for you -- ask what you can do for your country. My fellow citizens of the world: ask not what America will do for you, but what together we can do for the freedom of man.


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2009/01/22(木) | President | トラックバック(0) | コメント(3)

Time has come, or?

期待が高まった第44代大統領就任式。Inauguration とは何とも大仰な言葉だが、これだけの人が集まるとその言葉すらよく似合う。

[ 演説動画へ >>]
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2009/01/21(水) | President | トラックバック(0) | コメント(0)

敗者の演説(続)

敗者の演説としては、マケイン上院議員の敗北宣言も記憶に新しい。結果としてはオバマに完敗、ブッシュ現大統領の不人気や、金融危機議論の再燃等、マケインにとっては逆風が強かったとはいえ、無念の思いは相当だろう。とくに、年齢的にも大統領選出馬が今回が最後であっただけに。しかし、マケインはそんな素振りすら見せない。

オバマの勝利を祝福するマケインに対し、当初ブーイングする聴衆。それを制するマケインの姿勢や、アフリカ系アメリカ人にとっての意味に言及する内容、選挙直前で亡くなったオバマの祖母に対する哀悼の意等、負けてなお立派な演説だ。





ヒラリーとマケイン両議員の演説を聞いて思い起こしたのが、沢木耕太郎の『敗れざる者たち』『一瞬の夏』だ。この中では、勝てなかったスポーツマン達の物語が紡がれている。確かに「勝ち」はしなかったかも知れないが、それでは彼らは果たして「負けた」のだろうか、そう問いかけてくるノンフィクションだ。沢木の力強い筆致が魅力のスポーツノンフィクションの中でも、強烈な輝きを放っており、一気に読み終えた日のことを思い出す。政治とスポーツの違い、有名・無名の違いはあるものの、ヒラリーやマケインもまた「敗れざる者たち」なのではないか、そんな思いを抱いた。

2008/12/24(水) | President | トラックバック(0) | コメント(0)

敗者の演説

長い大統領選挙を通じ、バラク・オバマの演説は、その一つ一つが深く記憶に残るものだった。ベルリン演説しかり、指名受託演説しかり、そして、11月5日の勝利演説しかりだ。

ただ、僕の中で最も印象深かったのは、実はオバマの演説ではない。そのオバマに敗れたヒラリー・クリントンの演説だ。
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2008/12/24(水) | President | トラックバック(0) | コメント(0)

オバマの演説

そのバラク・オバマ次期大統領の演説CDがヒットしているそうだ。その気持ちはとてもよく分かる。僕の iPod にも既にいくつもの演説がダウンロード済みだ。 barackobama.com でも過去の演説動画を配信しているので、こちらも大いに参考になる。

ヒアリングのトレーニングとしては、CNN 等も重宝するが、5分程度のニュースを流し聞きするのはやはり通学時や移動時、その他細切れ時間が最適だ。少し時間をとってきちんと取り組もうと思うときには、15-30分程度の演説をじっくり聞くのが今もよい練習になっている。

生声CD付き [対訳] オバマ演説集
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2008/12/23(火) | President | トラックバック(0) | コメント(0)

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