若き経済学者のアメリカ ≫ Japan

続・アメリカで歌舞伎にはまる

つづいて、市川團十郎・市川海老蔵が主演する『勧進帳』と『紅葉狩』。2007年に、パリのオペラ座ガルニエ宮で公演された内容だ。三谷作で初めて(真面目に)歌舞伎を観た僕は、次は一気に歌舞伎界でも一二位を争う人気作『勧進帳』を鑑賞したのだが、これがまた面白い。

さすがに300年以上も受け継がれてきた作品だけあって、言葉遣いや体の動きには時折分かりづらいものも含まれる。でもそれはDVDで流れる同時解説(舞台中はイヤホン解説があるらしい)が過不足なく説明してくれる。これは初心者には大変ありがたい。
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2012/06/20(水) | Japan | トラックバック(0) | コメント(0)

アメリカで歌舞伎にはまる

これまでも落語は面白いと思い聞いてきた。でも、歌舞伎とか能・狂言といった伝統芸能なんてものには全く関心が持てなかった。これは恐らくは、小学校か中学校のときに、社会科見学という名のもとにそういう舞台に連れて行かれて、一日じゅう退屈な時間を過ごしたという悪しき記憶のせいだと思う。

それなのに、それなのに・・・。いま、ワタクシ、歌舞伎のDVD繰り返し見ています(笑)
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2012/06/18(月) | Japan | トラックバック(0) | コメント(0)

日本人の知らない日本語<祝!卒業編>

『日本人の知らない日本語』シリーズ待望の第三弾が登場。これマジで面白いのよ。その上、僕自身の実体験とえらくシンクロするのである。外国人に日本語を教えるというのは、本シリーズに活写されるようにいかに難しいことか。思わず笑っちゃうけど、決して哂っちゃいけない。何しろ彼らのシンプルな質問に応えるのに、誰もがめちゃくちゃ難儀するのだから。

日本人の知らない日本語3  祝!卒業編
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2012/05/16(水) | Japan | トラックバック(0) | コメント(0)

西日本横断問題とヒッチハイクの旅

全米複数都市を1回ずつ訪問してスタート地点に戻ってくるのが巡回セールスマン問題であるならば、各県2ヶ所ずつ訪問して西日本を横断するという大問題に挑戦していたのが稲垣早希と言えるだろう(笑)。先日ついにゴールしたねぇ、おめでとう!
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2012/04/17(火) | Japan | トラックバック(0) | コメント(0)

日本語は本当に亡びるのか?

2008年に出版され大きな話題を読んだのが、『日本語が亡びるとき』(水村美苗)そして『日本語は死にかかっている』(林望)という刺激的なタイトルが付けられた二冊だった。とくに前者は、梅田望夫氏が紹介したことをきっかけに、ネット上で書評・話題が相次いだのはまだ記憶に新しい。

日本語が亡びるとき―英語の世紀の中で 日本語は死にかかっている (NTT出版ライブラリーレゾナント047)
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2012/03/16(金) | Japan | トラックバック(0) | コメント(0)

アメリカ人の日本語に思わず涙する

僕は毎週毎週、アメリカ人の友人とミーティングして、自分が書いた英文を読んでもらいコメントをもらっている。その添削は大変にありがたいもので、昨年まではアスカに、そして先学期からはハリーに毎回お世話になっている。と同時に、僕は彼らに日本語を教えているのだが、今週は思わずハリー君の文章に涙がこぼれそうになった。

文学青年のハリーは、授業の宿題とは関係なく、自分でテーマを見つけては日本語で短編小説を書いている。今回それを読んでコメントする機会をもらったのだが、その文章があまりに美しく思わず息をのんだ。音読しながらも心にぐっときて、涙ぐみそうになったくらいだ。それくらい本当に素敵な物語だったのだ。

このハリー君は見た目からして草食文学青年。アグレッシブな弁護士のたまごのアスカとは全く異なるタイプだ。その彼の性格がよく現れた今回の物語は、日本語としても極めて繊細で、登場人物の心情の機微をしっかりと文章に落とし込んでいた。日本語の文法としていくつか指摘する点はあったものの、全体のストーリーに関しては文句のつけようがない。それくらい良くできた物語だったと思う。

なんていうか、良くも悪くも、日本語話者=日本人、みたいな感覚があるなか、こうしてアメリカの地で、アメリカ人が書く日本語にこれだけ感動するというのは、想定外であり、だからこそとても貴重な経験だと思うのだ。そういう意味でも、あらためてアスカとハリーにありがとう。


2012/03/14(水) | Japan | トラックバック(0) | コメント(0)

原子力発電の過去・現在・未来

もうすぐ東日本大震災から一年が経つ。しかし昨年の夏も年末も、日本に帰国する機会を逸してしまった僕は、まだ3.11後の日本を知らない。もちろんニュースは国内外メディアの報道をネットでいくらでも拾えるし、先日はCNNでもこの一年の動きを特集したりしていた。しかし、結局のところ「空気」だけは分からないのである。

その隙間を埋めようと、原発関連の本をまとめて読んだりしたのだが、そんな空気を掴むどころか、原発というものが益々捉えられなくなる。以下はそういう怪物と真正面から渡り合った書籍であり、正直読んで気が重くなる。しかし原発の未来を考えるならば、その誕生と成長、創造と破壊の歴史からスタートしなくてはならなようにも思うのだ。
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2012/03/05(月) | Japan | トラックバック(0) | コメント(0)

そういえば月末にコンファレンスがあるのを思い出した

経済学部のそのコンファレンスでは、当たり前だが地震とも津波ともまったく関係ないトピックが用意されている。残念ながら日本経済が議題にのぼるものでもない。だけど、ちょっぴりこじつけになるが、少なくとも日本とは関連付けられなくはないな、と思い立ち、オーガナイザーにメールしてみた。

こうこうこういう視点から見ると、今回のコンファレンスも日本との接点があるように思う。そしてご存知のように日本は、地震と津波で大きなダメージを受けた。生活インフラの早急な復旧と地域復興に向け、一人ひとりのサポートの手を差し伸べてもらえないだろうか。

そんなメッセージと募金の案内を、できればコンファレンスのオープニングまたはクロージングのときにアナウンスしてもらえたら、というお願いのメールだったのだが、すぐに返信があり「それはぜひやろう」とのことだった。内心では「えらいこじつけ方してくれたなぁ」とか思われているかも知れないが(苦笑)、それでもOKを出してくれたのがありがたい。その反応の早さが嬉しく、あらためて深く感謝。

2011/03/16(水) | Japan | トラックバック(0) | コメント(0)

震災復興に向けて留学生ができること

東北・関東を襲った今回の震災を、遠く海外にてニュースで見ることしか出来ず、歯がゆい思いをしている留学生は大勢いることだろう。もちろん僕もその一人だ。僕の場合、東北の実家と震災後二日半全く連絡が取れず、とても不安な時間を過ごした。見慣れた区画が津波に流されたその跡は、ただただ呆然とするしかないものだった。何とか連絡が取れ家族全員の無事を確認できたときは本当にほっとした。しかし、彼らの友人・知人の状況や、今後の町の復旧作業を考えると気軽に喜ぶことはできない。

そんな中、留学生にもできることは何だろうかと考える。関東圏の人は節電という形で被災地の支えになれるが、海外にいる人はそれもできない。できることがあるとすれば、やはり支援団体への寄付だろうと思い募金をすることにした。しかし、その際にどの団体を選ぶのかが難しい。最も迅速に動けて、最もコストをかけず、最もリターンを出してくれる組織がどこなのか、残念ながら僕個人でそういう知識は持ち合わせていない。

そういうときは、誰か目利きの行動にならうというのが一つの指針だと思う。そして起業家・投資家というのは、組織を常にそういう視点で評価している人たちである。だから僕は、そんな彼ら数人が推薦していた、Civic Force という団体に募金することにした。そこで、Just Giving を通じ、募金の呼びかけ人の一人となっていたホリエモン氏のチャレンジに乗っからせてもらうことにした。(Civic Force 代表理事、佐藤大吾氏の現地報告はこちら

とくに海外にいる人で、どの団体に募金すればよいか僕と同じように迷っている人は多いと思う。コンビニに募金箱が置いてあるわけじゃないし、日本だけでなくアメリカにも多種多様の支援団体がある。ただ小さいところはその影響力に疑問を持ってしまうし、大きいところはその組織の非効率さを思ってしまう。ということで、もし寄付したいけれども団体選びで躊躇している人の参考になればと思い、僕個人が募金先団体を選んだ経緯を共有してみた。


さて、家族の無事を確認し、わずかでも最初の募金をした。残念ながらこれ以上何かすぐにできることはほとんどない。であるならば、僕らは僕らの日常生活に戻ることが大事だろう。アメリカでは今日からサマータイムに切り替わった。気持ちの切り替えも重要だ。

そういう日常に戻りながらも、留学生だから、海外にいるからこそ出来ることがあるとすれば、その一つはチャリティイベント等を企画することではないだろうか。僕らが個人個人で募金することにとどまらず、周りのアメリカ人等からの寄付も募ること。これは、その支援金の大きさという意味でも、そして留学生だからこそできるという面でも、僕らが貢献できることなのではないかと思う。

実際、週が明けた月曜日の今日、学部・大学全体・留学生課等々、様々な部署からメールで今回の震災についての報告と今後のサポート等のアナウンスがあった。もちろん個別には震災直後から友人等に励ましの言葉をかけてもらってはいたが、今日の全学向けメールでそのニュース自体を知ったという者も少なからずいる。そうしたメールの一つ一つに返信し各部署の担当者に尋ねてみると、早速いくつかのイベントが企画されているとのこと。

一番動きが早かったのが音楽専攻の学生たち。日本人学生を中心に早速チャリティ・コンサートの企画が進んでいる。じゃあそれに対抗して、経済学部はチャリティ・レクチャーだなと考えた一瞬の後、そのプアーなアイデアを自分で封じ込める。だいたい対抗心燃やす必要ないし、こういうときはやっぱりコンサートがいいもんね。

すぐに音楽専攻のオーガナイザーに連絡を取ってみる。その日本人学生の方からも他学部からのサポートはあればあるほどよいと言って頂けたので、どこまでお手伝いできるか分からないが、経済学部周辺への告知・集客等は任せて下さいと引き受けることに。その他事務全般も全力でやらせて頂く所存。経済学と会計学とビジネススクールを全て同じと(きっと)思っているだろう先方との想定問答。先方「ええと、経済学部ってことは、会計とかできるの??」 オレ「それ実は一番の必殺技っす!大金稼ぐの苦手ですが、小銭数えるの超得意」 ま、そう言うしかないもんな。という形で僕はきっとコンサート当日の受付&集金担当を任されるのではないかと予想している。

もう一つのイベントは、学外の日本人アーティストが企画しているもの。直接の知り合いなので「こういうエキシビジョンやろうと思うんだけど、どう思う?」って聞かれたので、「それグレートっすよ!」と応える。いや、本当にそうなんだって。ということでこちらのチャリティ・エキシビジョンも事務方として全力サポートすることに。

僕だって、経済学というバックグラウンドを活かして何かできないだろうかという気持ちは当然ある。しかし、音楽やアートに比べてどうだろうか?震災復興のためのファンドを集めるのがそもそもの目的だ。寄付してもらう人には気持よくお金を出して欲しい。と同時に、できるだけ多くの支援金を集めたいというのが本音でもある。であるならば、音楽やアートの力を借りようじゃないか。一番効率がいいことやろうじゃないか。いい企画にするからね、まじで。じゃあ今からその企画会議に行ってきます。

被災地の一日も早い復興を願い、現地で支援にあたっている全ての人たちに感謝しつつ、僕は今ここで自分ができることをやろうと思う。僕らが海外にいてできること、海外にいるからこそできることをやろう。

2011/03/15(火) | Japan | トラックバック(0) | コメント(8)

彼女について語るときに僕の語らないこと

稲垣早希のブログ旅を見ていて思い出したのが、わがヒッチハイク旅。日本の田舎道を歩いていて何度拾ってもらったことかと改めて感謝感謝。同じ田舎でも、東・北日本に比べて、西・南日本を旅行したときの方がずいぶんと車に乗せてもらったと記憶しているが、こういうのも地域性によるのかしら。

さてここで、稲垣早希ほどドラマチックではないけれども、今も僕の心に残る思い出のヒッチハイク、ベスト3を発表してみよう。
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2010/09/23(木) | Japan | トラックバック(0) | コメント(0)

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